[概況]
13日の東京外国為替市場は、中国が貿易問題で米国に譲歩した報道で、リスク回避姿勢が後退した。具体的には、150万~200万トンに上る米国産大豆の購入と、米輸入車の関税の引き下げで、報道は関税を40%から15%に引き下げると伝えている。
外国為替市場はこれらを好感し、米ドル円が高値113.510円まで上昇。ユーロ円も一時129.240円へ高値を伸ばした。
この後は、ユーロ円の上昇がどこまで続くか注目したい。昨日、イタリアの予算案を巡り、イタリアがEUに財政赤字のGDP比率目標を、当初の2.40%から2.04%へ引き下げた案を提出。このイタリアの歩み寄りで、ユーロ相場は目先の重しが取れた印象だ。
そのため、本日予定されているトリア伊財務省と欧州委員会の協議でも、事態の進展を期待させる報道が伝われば、ユーロ円はさらに上昇する可能性がある。その場合は、一目均衡表の雲の上限129.900円近辺が意識されそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
