[概況]
NY市場で発表されたMBA住宅ローン申請指数は前週比マイナスだったが、第3四半期経常収支は予想を若干下回る赤字幅でドルには影響薄だったが、対ユーロで売られた為に対円でも値下がりしてそれまでの安値を下抜いた。其の後発表された11月中古住宅販売件数は予想を上回ってドルは反発したが、FOMCでのハト派的な発表(来年度の利上げ回数減少)に期待する売りに、NY市場中盤には当日安値112.080円まで下落した。
しかしFOMCメンバーによる2019年度の利上げ見通しは年2回と市場の期待(年1回か利上げナシ)を裏切る強気なもので、パウエルFRB議長も「更なる漸進的な利上げが適切」と発言した為にドルは急反発した。
ドルは其の後も上値を伸ばして引け間際に当日高値112.670円まで上昇し、最後は前日比-4銭の112.455円と112円半ば付近まで戻して引けた。
良好な米経済がFOMCメンバーによる利上げ見通しやFRB議長の発言に繋がっている訳で、やはりドルは底堅いと見て良いのではないか。
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