25日の日経平均は大幅に5営業日続落。
トランプ大統領自身が招いた混乱でトランプショックと言ってもいいだろう。
終値は前週末比1010円安の1万9155円で、2017年4月25日以来、約1年8カ月ぶりの安値で取引を終えた。
連休中の米ダウ平均が1000ドルを超える下げとなった流れを受けて寄り付きから全面安の展開。円高、中国株安などで売りが続き日経平均の下落率は今年最大となった。
年初来高値からの下落率も弱気相場のひとつの目安とされる2割を超えてきた。
明日(26日)の東京株式市場は、きょうの1000円を超える日経平均株価の急落の後遺症で投資家のリスク回避姿勢が一段と強まることが予想され、買い物薄のなか小口の換金売りで値を下げる銘柄が目立ちそうだ。
テクニカル面からは多くのサポートを下に抜けてしまった状況ではあるが、この下には60日移動平均線(1万8873円、12/25時点)が控えている。下げが止まらず1万9000円を下回ってしまうような場面があれば、そこは押し目買いゾーンと捉えたい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
21492.40 25日移動平均線
21218.59 ボリンジャー:-1σ(26週)
20987.92 新値三本足陽転値
20908.38 均衡表基準線(日足)
20908.38 均衡表転換線(週足)
20768.89 ボリンジャー:-1σ(25日)
20632.58 ボリンジャー:-1σ(13週)
20554.13 6日移動平均線
20494.65 均衡表転換線(日足)
20187.54 ボリンジャー:-2σ(26週)
20045.39 ボリンジャー:-2σ(25日)
19515.76 ボリンジャー:-2σ(13週)
19321.88 ボリンジャー:-3σ(25日)
19156.48 ボリンジャー:-3σ(26週)
19155.74 ★日経平均株価25日終値
18398.93 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は窓を空けて長い陰線を引き、陰の丸坊主に近い形で取引を終えた。日々線は急角度で下降する5日線や25日線を下放れ、24カ月移動平均線を2016年11月以来2年1カ月ぶりに下回って取引を終えた。
25日線との下方乖離率は10.87%と、10月安値局面の最大値8.41%を大幅に上回った。
ザラ場の今年最高値からの下落率は21.80%と拡大し、弱気相場入りの目安となる20%を超えた。
10月2日の今年最高値から同月26日までの下落と同じ下落幅を12月3日の戻り高値に当てはめた1万9222円65銭も割り込んで引けており、日経平均は下値メドを失った状態となった。
一目均衡表では、日足と週足がともに三役逆転後の弱気場面にあるほか、本日は月足でも転換線が下降を開始し、本格的な下落相場入りが示唆されている。
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