722円高 大幅続伸、2万円台乗せ 米株急反発で

27日前場の日経平均株価は前日比722円62銭高の2万49円68銭と大幅続伸。全面高の展開となり、取引時間中では3日ぶりに2万円を回復した。
東証株価指数(TOPIX)は63.35ポイント高の1494.82と、ともに上伸した。
 
26日のNYダウ工業株30種平均が過去最大で1000ドルを超える上げ幅を記録した。
取引終了後には、米中貿易協議が来年早々にも再開するとの報道もあり、「投資家の不安心理を和らげた」格好だ。
為替相場が1ドル=111円台の円安となり、原油相場も急伸するなど、リスクオフムードの後退を一段と印象付けた。東京株式市場も「全面的なリバウンド」の様相を呈し、日経平均株価は戻りを試す展開になった。
 
世界的な株安の震源となった米国情勢に連動する形で日経平均も大幅に上昇し、週初に割り込んだ2万円を回復。市場関係者は、「1万9999円と2万円は数字的にはわずかな差だが、心理的には大きな違いがある」指摘し、終値での2万円台乗せを切望していた。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1764億円、売買高は7億966万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は11、変わらずは4だった。
 


業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、精密機器、卸売業、陸運業を中心に全業種が上昇した。
 
個別では、ソフトバンクグループが堅調、任天堂、ファーストリテイリングも買われた。NY原油先物相場の上昇が好感され、JXTGや出光興産といった石油関連株の上げが目立つ。
ソニー、キーエンス、トヨタ自動車も買いを集めた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも買われ、テルモやダイキン、資生堂が高い。
延期していた四半期報告書の提出を完了したホシザキが急伸。低位のダントーホールディングスが物色人気となり値上がり率トップ、アウトソーシングもストップ高に買われた。
 
東証2部株価指数は前日比209.35ポイント高の6131.03ポイントと続伸した。
出来高3178万株。値上がり銘柄数は438、値下がり銘柄数は29となった。
 
個別では、ジャパンエンジンコーポレーションがストップ高。サンコーテクノは一時ストップ高と値を飛ばした。金下建設は年初来高値を更新した。
ヴィスコ・テクノロジーズ、プレミアムウォーターホールディングス、図研エルミック、加地テック、アイスタディが買われた。
一方、日住サービス、アサガミが年初来安値を更新した。京葉瓦斯、北日本紡績、ラピーヌ、高砂鐵工、旭松食品が売られた。

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