2018年最後の取引となる本日の日経平均は3日ぶりに反落。
終値は前日比62円安の2万14円だった。前日の米国株は続伸したが不安定な動き。日経平均もその流れを受けて手じまい売り先行の展開となった。
さて、今週は大荒れの展開となった。
下げ止まらない米国株を嫌気して、連休明け25日の日経平均は1010円安と4桁の下落となり、節目の2万円を割り込んだ。
そこからさらに1万9000円も下回ったが、クリスマス休場明けの米国株が歴史的な大幅高となったことで一転して強い買いが入り、2万円台を回復した。
大納会は米国株の上昇を好感できずに下落するなど、不安定な地合いが続いた。
日経平均は週間では約151円の下落となったものの、週足では長い下ヒゲをつけた陽線を形成した。
2018年の年間騰落率を見ると、日経平均が-12.1%(約2750円の下落)、TOPIXが-17.8%、2部指数が-14.3%、マザーズ指数が-34.1%、ジャスダック平均が-18.7%と、株式は惨敗となった。
NT倍率は12月中旬にピークをつけた後、大きめの下落となっており、12月の月足は上に長いヒゲをつけた。2019年はTOPIX優位の様相が強まる可能性がある。
来週は波乱含みの展開か。
国内の営業日は大発会の1月4日のみ。そのため、休場の間に何らかの材料が出てくるかといった点や、海外市場の動向に大きく振らされる展開となるだろう。
ただ、12月に関しては、FOMCが株価の反転材料にならなかった時点で、見切り売りなども相当出たものと想定される。また、トランプ大統領の発言なども警戒材料となる中、年をまたぐリスクは相当強く意識されたものと思われる。年が変わり買い手控え要因がなくなるという点では、年初にかけては、強めの動きが出やすいと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
21684.43 均衡表雲下限(週足)
21341.45 ボリンジャー:-1σ(26週)
21272.70 25日移動平均線
20987.92 新値三本足陽転値
20837.26 ボリンジャー:-1σ(13週)
20823.69 均衡表転換線(週足)
20823.69 均衡表基準線(日足)
20400.22 ボリンジャー:-2σ(26週)
20364.14 ボリンジャー:-1σ(25日)
20255.93 均衡表転換線(日足)
20014.77 ★日経平均株価28日終値
19859.04 ボリンジャー:-2σ(13週)
19855.66 6日移動平均線
19458.98 ボリンジャー:-3σ(26週)
19455.59 ボリンジャー:-2σ(25日)
18880.81 ボリンジャー:-3σ(13週)
18547.03 ボリンジャー:-3σ(25日)
■東証主体別売買動向:12月第3週、外国人は現先合計5400億円と3週連続売り越し
東京証券取引所が28日発表した12月第3週(12月17~21日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、現物の海外投資家が3263億6404万円と6週連続の売り越しとなった。前週は1613億8542万円の売り越しだった。
なお、先物ベース(日経225とTOPIXの先物・mini合計)で外国人は2137億円の売り越し。現物・先物の合計では5400億円と3週連続の売り越し(前週は6004億円の売り越し)だった。
現物では、個人投資家は1065億9040万円と3週ぶりの売り越し。事業法人は185億7620万円と11週連続の買い越し。信託銀は1120億5597万円と5週連続の買い越しだった。なお、この週の日経平均株価は終値ベースで6.3%下落している。
目次
