【後場寄り付き概況】
4日後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比512円07銭安の1万9502円70銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、26.68ポイント安の1467.41で始まった。
日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに安値もみ合い。米国株安と円高を受けて輸出関連株には売りが継続しているが、内需関連株の一角には押し目買いが入っている。
外国為替市場では、1ドル=108円40銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は高安まちまち。
個別では、任天堂が安く、ソニー、キーエンス、村田製は大幅安で、トヨタもさえない。ソフトバンクGが下落し、ファーストリテは軟調。三菱UFJ、三井住友、花王、資生堂は下押し、JTも売られている。
半面、7&iHD、イオンが締まり、NTT、KDDIは小幅高。JR東海が値を上げ、東電力HDも堅調。野村が切り返し、武田は小じっかりとなっている。
2018年大納会の日経平均は辛うじて2万円をキープし、一先ずセンチメント悪化は避けられた格好であったが、アップルの下方修正により世界的な景気減速への警戒感が高まることになりそうである。
米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長は、成長鈍化や通商摩擦の激化を背景に、収益の大部分を中国に依存する米企業は、向こう数カ月に逆風に直面する可能性が高いとの見方を示したと伝えられている。
米国では与党・共和党が上院、野党・民主党が下院の過半数を握るねじれ議会がスタート。米中の通商協議も追加関税の猶予期間内に合意に至るか不透明で、欧州では3月に英国の欧州連合(EU)離脱が控える。
国内では夏の参院選、10月の消費増税などが重要イベントに挙げられるだろう。今年は1年を通して波乱相場となる可能性もありそうだ。
