2019年の大発会となった4日の東京株式市場は、リスク回避の売りが加速する展開となった。
日経平均株価は一時770円強の下落をみせる波乱展開となった。大引けは下げ渋ったものの1万9500円台まで一気に水準を切り下げている。
前日のNYダウは660ドル安と3日ぶりに大幅反落した。18年10-12月期の売上高予想を下方修正したアップルが急落したほか、米12月ISM製造業景況感指数が悪化したことも嫌気された。
主力ハイテク株等が大きく売り込まれる中で、リスク回避から中小型株へ資金が向かい、マザーズ指数は後場上昇に転じたことも安心感につながったようである。
さて、来週は日米株式市場ともに底固めの週となりそうだ。
直近で変動率が高まっている為替市場はリスク要因として警戒だが、日本株の短期的な方向を決める主要因は米国株式の動向であろう。
米12月雇用統計の発表後で材料に欠ける週となる。トランプ大統領の発言なども引き続き警戒だが、日経平均やダウ平均は直近安値を割り込まずに反転上昇につながるかが焦点となる。
昨年1年間で海外投資家は日本株を5.6兆円程度売り越しており、年明けからの買い戻しに期待したいところだ。
ただ、月後半から始まる4-12月期の決算発表を前に円高が加わり、下方修正懸念は根強い。しばらくは静観姿勢が予想されるものの、長期の海外年金などからの資金流入が見込める時期でもある。
東証一部の騰落レシオ(25日)でも、1/4現在で72.7%と依然として売られ過ぎを示唆している。一般的には120%以上を株価の過熱圏、70%前後は相場の底値圏と判断し、実際の株価の底入れもおおむね一致することが多い。
■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
22197.06 26週移動平均線
22153.69 ボリンジャー:+1σ(25日)
22152.19 75日移動平均線
21853.11 均衡表雲下限(日足)
21698.33 均衡表基準線(週足)
21684.43 均衡表雲下限(週足)
21490.74 13週移動平均線
21189.32 25日移動平均線
21122.87 ボリンジャー:-1σ(26週)
20987.92 新値三本足陽転値
20823.69 均衡表転換線(週足)
20823.69 均衡表基準線(日足)
20519.08 ボリンジャー:-1σ(13週)
20224.95 ボリンジャー:-1σ(25日)
20139.47 均衡表転換線(日足)
20048.68 ボリンジャー:-2σ(26週)
19717.22 6日移動平均線
19561.96 ★日経平均株価4日終値
19547.43 ボリンジャー:-2σ(13週)
19260.59 ボリンジャー:-2σ(25日)
18974.49 ボリンジャー:-3σ(26週)
18575.77 ボリンジャー:-3σ(13週)
18296.22 ボリンジャー:-3σ(25日)
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