14日前場の日経平均株価は前日比26円35銭安の2万1784円17銭と小幅続落。
一方、東証株価指数(TOPIX)は0.11ポイント高の1638.56と小反発した。
前日に大幅安となった反動で値頃感が強まり、寄り付きは買いが先行した。日経平均株価は一時、前日比180円高と上伸した。
いったん前日終値近辺まで押し戻された後、円伸び悩みもあって持ち直したが、次第に上値が重くなり、前場終盤には下げに転じた。
日本時間午前11時に中国10月経済指標の発表が相次いだが、鉱工業生産が市場予想を上回る一方、小売売上高は市場予想を下回るなどまちまちで、発表直後の影響は限られた。ただ、中国小売売上高の伸び率鈍化が指数安につながったとの見方もあった。
内閣府が寄り付き前に発表した7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は実質で前期比0.3%減だった。自然災害の影響などでマイナス成長となったが、QUICKが集計した民間予測の中央値と一致し、市場への影響は限られた。
市場関係者は、「買い戻しだけでは持続力がない」との声が聞かれ、前引けにかけては逆に利益確定売りが優勢になった。
東証1部の出来高は6億7370万株、売買代金は1兆1311億円。騰落銘柄数は値上がり750銘柄、値下がり1278銘柄、変わらず78銘柄。
業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、鉱業、サービス業の下落が目立った。上昇は空運業、電気・ガス業、金属製品など。
個別では、ソフトバンクグループが買われ、トヨタ自動車、SUBARUやマツダなど自動車株の一部も上げた。SUMCOも上昇した。東京精密は大幅高。キャリアインデックスがストップ高に買われ、マイネットも値を飛ばした。
半面、ファーストリテイリングが安く、ソニーも軟調。原油先物相場の下落を受け、JXTGや国際石開帝石が下げた。コマツや丸紅、リクルートホールディングスも値を下げた。平田機工がストップ安。スプリックス、ジェイリースも一時値幅制限いっぱいに売られた。
東証2部株価指数は前日比21.85ポイント安の7292.45ポイントと反落した。出来高5140万株。値上がり銘柄数は147、値下がり銘柄数は247となった。
個別では、相模ゴム工業がストップ安。アイケイ、コメ兵、フジックス、キャピタル・アセット・プランニング、東邦化学工業など17銘柄は年初来安値を更新。MRKホールディングス、岡本工作機械製作所、Jトラスト、堀田丸正、SECカーボンが売られた。
一方、西菱電機、TBグループが一時ストップ高と値を飛ばした。スリーエフなど2銘柄は年初来高値を更新。クリヤマホールディングス、ヨネックス、カワサキ、クロスキャット、上村工業が買われた。
