【寄り付き概況】
16日の日経平均株価は、前週末比1円31銭安の2万1679円03銭と3日続落してスタート。前週末16日に弱含みで推移していたことや、為替市場で対ドルが円高に振れていることが重しとなったようだ。
前週末の米国株市場では、米中貿易摩擦問題に対する懸念がやや緩和されるなかNYダウが続伸で120ドルあまり上昇しており、東京市場でも広範囲に買い戻しが入りやすくなっている。日経平均は前週1週間で約570円水準を切り下げていることもあって、値ごろ感からの押し目買いも誘導する場面。
ただ、足もと外国為替市場で為替が1ドル=113円台を割り込む円高方向に振れるなど、輸出株には買い手控え要因も意識され、月末のG20で予定される米中首脳会談を前に積極的な買いも流入しづらい。
寄り付き時点で業種別では33業種中、13業種が高く、値上がり上位に鉱業、水産、その他製品など。一方、値下がりで目立つのは鉄鋼、保険、石油など。
財務省が取引開始前に発表した10月貿易統計(速報)は、4493億円の赤字で2カ月ぶりに赤字となり、市場予想平均の700億円の赤字よりも大きかった。
個別では、トヨタ、東海カ、東エレク、ファナック、SUMCO、村田製、キーエンス、昭和電工は値上がりしている。任天堂、ソフトバンクG、KDDI、武田、野村が買われ、三菱UFJは小幅高。
半面、昭和シェル、住友鉱が値を下げ、スズキはさえない。エーザイ、電通、三井住友、東京海上が売られ、ファーストリテは弱含み。
225先物は、アムロ・モルスタ・ソジェン・パリバ・ドイツが買い越し。
野村・大和・HSBC・GS・SBIが売り越し。
TOPIX先物はドイツ・JP・クレディ・GSが買い越し。
メリル・モルスタ・ソジェン・バークレイズが売り越し。
テクニカル的には、中外薬(4519)、クボタ(6326)、SANKYO(6417)、アマノ(6436)、QBネット(6571)、インタアクション(7725)、平和堂(8276)、京王(9008)、近鉄(9041)、上組(9364)が動兆。
