日経ジャスダック平均株価は小幅ながら7営業日ぶりに反発した。終値は前週末比9円39銭高の3525円32銭だった。
このところの下落に対する反動から買い戻しが先行したほか、小安く始まった日経平均が切り返したことから、個人投資家のリスク回避姿勢が後退したこともプラスに働いた。ただ、米中通商政策の行方やイタリアの予算を巡る動きなど海外政治リスクへの警戒感もくすぶっており、自律反発の域を抜け出せず、商いは盛り上がりに欠けた。
個別ではバイオ・医薬品株の上昇が目立った。
札証アンビシャス上場のRIZAPは小幅続落し、前週末比10円安の255円で終えた。連日で制限値幅の下限(ストップ安)まで売られた反動から目先の戻りを期待した買いが入った一方、中長期的な業績の不透明感から売りも出て、株価は一進一退が続いた。売買代金は新興株市場で3位の68億円に膨らんだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で448億円、売買高は7880万株だった。値上がり銘柄数は384、値下がり銘柄数は256となった。
個別では、やまねメディカル、アール・エス・シー、ナビタス、多摩川ホールディングス、KYCOMホールディングスがストップ高。フジトミは一時ストップ高と値を飛ばした。
国際チャート、クレステック、クレオなど4銘柄は年初来高値を更新した。
ぱど、フェローテックホールディングス、アジアゲートホールディングス、ピクセルカンパニーズ、高見沢サイバネティックスが買われた。
一方、アミタホールディングスがストップ安。シード平和、常磐開発、三東工業社、大成温調、nms ホールディングスなど74銘柄は年初来安値を更新した。
かんなん丸、太洋物産、CBグループマネジメント、ディ・アイ・システム、寺崎電気産業が売られた。
