26日午前の日経平均株価は続伸した。午前の終値は前営業日比169円00銭高の2万1815円55銭だった。
寄り付きは売り買いがほぼ拮抗したが、朝方の取引が短時間で一巡すると、売り物が薄い中を買われる銘柄が多くなった。日経平均株価は前場中盤にかけてじりじりと上昇し、その後は2万1800円前後でもみ合ったまま前引けを迎えた。
取引開始前は、前週末の米国株安や原油価格の急落を弱気材料として挙げる市場関係者が多かった。しかし、内需関連株や225先物を中心に買い戻しや押し目買いが入り、日経平均はしっかりとした値動きだった。
一方で、昨日2025年の大阪万博開催が決定したことで、同関連株をはじめ内需系銘柄に買いが入り、全体相場を押し上げた。
外国為替市場では1ドル=113円台に入るドル高・円安が進行、これも投資家心理改善につながった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆609億円、売買高は6億9873万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1300、値下がりは715、変わらずは96銘柄だった。
業種別株価指数(全33業種)はその他製品、小売業、情報・通信業などが上昇し、銀行業、鉱業、石油・石炭製品は下落した。
個別では売買代金トップの任天堂が高く、大林組やヤマトHD、ファーストリテイリングも堅調。ソフトバンクグループも買い優勢。ユニー・ファミリーマートホールディングスも大きく買われた。gumiがストップ高、イーブックイニシアティブジャパンも値を飛ばした。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが冴えず、SOMPOやJALも売られた。NISSHAが大幅安、エクセディ、エムアップも安い。米原油先物相場の下落を受け、国際石開帝石やJXTGが下げた
東証2部株価指数は前営業日比43.84ポイント安の7080.88ポイントと4日続落した。
出来高5159万株。値上がり銘柄数は259、値下がり銘柄数は150となった。
個別では、三井金属エンジニアリング、アスモ、カワニシホールディングス、コメ兵、カネヨウなど17銘柄が年初来安値を更新。省電舎ホールディングス、東邦化学工業、リスクモンスター、明星電気、フジオーゼックスが売られた。
一方、森組、ヒガシトゥエンティワン、櫻島埠頭が一時ストップ高と値を飛ばした。FUJIKOH、JFEシステムズ、エスティック、三精テクノロジーズ、東海汽船は年初来高値を更新。NCS&A、兵機海運、フライトホールディングス、阪神内燃機工業、サイバーステップが買われた。
