今週は、強い動きとなった。大阪万博の開催が決定したことで、週初から関連銘柄が盛り上がり、東京オリンピック後の日本経済に対する懸念が和らいだ。
また、パウエルFRB議長の講演発言を受けて、米国の利上げが早期に打ち止めとなるとの見方が強まったことから、調整が続いていた米国株にも持ち直しの動きが見られた。
11月最後の取引となる本日の日経平均が6日続伸。終値は前日比88円高の2万2351円で、今月8日以来、約3週間ぶりの水準まで回復してきた。
マザーズ指数も節目の1000pを回復し、株価底打ちへの期待が高まる週となった。
日経平均は、週間では約704円の上昇となり、週足では3週ぶりに陽線を形成した。
さて、来週も堅調か。
週初はG20や米中首脳会談の内容に大きく振らされる展開が予想される。
ただ、直近でもトランプ大統領が通商面で強硬姿勢を示しており、それほど楽観ムードは高まっていない。
米中の対決色が一段と増すといったような極端に悪い内容とならなければ、下げがあっても一時的と考える。無難に通過できれば安心材料になり、両首脳の歩み寄りが見られれば大きく水準を切り上げる展開も期待できる。
週末には米雇用統計が控えているが、今週、パウエルFRB議長の講演や11月FOMC議事要旨の内容を受けて、来年以降の利上げペースは鈍化するとの見方が強まった。
そのため、雇用統計の結果が長期金利の急騰を招き、株安要因になるという警戒はないだろう。年末商戦がスタートした週から株高の動きが見られたこともあり、イベント通過後は個別の見直し機運が一段と高まると予想する。
また、騰落レシオの25日移動平均は113.78%と買われ過ぎの域に入ってきた。貿易摩擦問題での米中合意が先送り的な内容と受け止められた場合には、期待で買い上がった分の解消売りが優勢となる場合もある」との見方が出ている。
来週の日経平均株価の予想レンジは、2万1800~2万2600円と想定する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
23846.86 ボリンジャー:+2σ(26週)
23462.30 ボリンジャー:+1σ(13週)
23201.95 ボリンジャー:+1σ(26週)
22910.45 ボリンジャー:+3σ(25日)
22826.24 均衡表雲上限(日足)
22710.00 均衡表転換線(週足)
22710.00 均衡表基準線(週足)
22596.82 13週移動平均線
22567.47 ボリンジャー:+2σ(25日)
22565.36 75日移動平均線
22557.03 26週移動平均線
22454.07 均衡表雲下限(日足)
22351.06 ★日経平均株価30日終値
22300.04 200日移動平均線
22261.25 均衡表雲上限(週足)
22224.48 ボリンジャー:+1σ(25日)
22033.61 6日移動平均線
21912.12 ボリンジャー:-1σ(26週)
21881.50 25日移動平均線
21840.67 均衡表転換線(日足)
21777.68 均衡表基準線(日足)
21731.33 ボリンジャー:-1σ(13週)
21684.43 均衡表雲下限(週足)
21538.51 ボリンジャー:-1σ(25日)
21267.21 ボリンジャー:-2σ(26週)
21195.53 ボリンジャー:-2σ(25日)
21149.80 新値三本足陰転値
20865.84 ボリンジャー:-2σ(13週)
ローソク足は陽線を引き、終値は8日以来の200日線超えとなった。5日線や25日線は上向きをキープし、短中期的な上昇トレンドを示した。一目均衡表では、基準線と転換線は横ばいで引けたが、日々線は下降する雲下限に接近し、来週は雲突入の公算が大きい。遅行線は株価との上方乖離幅を大幅に拡大し、強気シグナルが鮮明になった。
ボリンジャーバンドでは、一時+1σを下回ったが、終値ベースでは+1σを上回り、中心線の上昇と合わせて買い手優勢の地合いを確認する形となった
