中国企業トップの逮捕に米中貿易摩擦を警戒してドル売り

[概況]

NY市場で発表された11月ADP雇用者数は予想を下回り、新規失業保険申請件数は予想より増え、10月貿易収支の赤字幅は予想より増加し、第3四半期非農業部門労働生産性指数は予想通りだったがドルには影響薄で、続いて発表された11月ISM非製造業景況指数は予想を上回ったが、10月耐久財受注と10月製造業新規受注は予想を下回った。
 
しかし中国企業トップが逮捕されたとのニュースにNY株式市場が大幅続落で始まるとドルも売られて一気に112円前半に落ち、株価の下げ幅拡大と共にNY市場序盤に当日安値112.230円まで下落した。
 
ただ米国経済に特段の悪材料が出た訳ではなかった事から、NY株式市場は序盤以降は下げ幅を縮小し、株価の戻りに連れてドルも買い戻されて序盤過ぎには112円半ばを回復した。其の後もドルは買い戻しが進み、最後は前日比-51.5銭の112.675円と113円を割れたが112円台後半は維持して引けた。
 
ドルは利上げ期待後退と株価の下げに上値が重いが、ドル売りに対して買われる通貨も通貨も無い事から下値も堅い状況となっている。目先しばらくドルは揉み合い継続か。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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