落ち着きどころを探る展開か

今週の株式市場は、外部環境に神経をとがらせながら、落ち着きどころを探る展開となりそうだ。日経平均株価は2万2000~2万3000円の範囲内で、値動きが荒くなる可能性があるだろう。
また、年初来の安値水準にあるジャスダック平均とマザーズ指数は反発した。波乱収束の兆しとなるかどうか、動向が注目されよう。
 
海外金融市場の動向など外部環境からは目が離せない状況が続く。米国では9月の小売売上高や企業の生産活動、住宅関連といった金利上昇につながりかねない経済指標の発表が目白押しだ。金融市場の不安定な状態が長期化するようなら、日経平均の下落も避けられないだろう。
 
市場では、中国との貿易問題がどの程度、経済に影響を与えているか見極めたいところだ。米国では、2018年7~9月期決算発表が本格化する。
19日に発表される中国の7~9月期実質GDP(国内総生産)とともに、「貿易問題を受けた企業の景況感やマクロ景気動向を注意深く見守りたい」との声が多い。
 
 
15日の東京株式市場は、落ち着きどころを探る展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万2500円-2万2800円
前週末12日の米国株式が反発したことを受け、買い先行の動きが期待される。
ただ、日経平均株価の日中値幅は11日が592円、12日が387円と荒い値動きが続いているだけに、不安定な状況は続きそうだ。

世界株安は一服傾向にあり、大きく崩れるような展開にはならないだろうが、一気に楽観ムードに傾くことも期待しづらく、やや弱めで方向感に欠ける地合いが続くと予想する。

為替相場は、ドル・円が1ドル=112円台の前半(前週末12日終値は112円32-33銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の半ば(同130円23-27銭)とやや円高に振れている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12日の大阪取引所終値比100円安の2万2550円。
 
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
22550 ( -100 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
22590 ( -60 )
( )は大阪取引所終値比
 
 
【好材料銘柄】
■Gunosy <6047>
上期経常を20%上方修正、通期も増額。
 
■アドテック プラズマ テクノロジー <6668>
今期経常は8%増で3期連続最高益、前期配当を2円増額・今期も8円継続へ。
 
■三機サービス <6044>
6-8月期(1Q)経常は2.6倍増益で着地。
 
■ユニバーサルエンターテインメント <6425>
発行済み株式数(自社株を除く)の0.75%にあたる60万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は10月15日から12月28日まで。
 
■ウエストホールディングス <1407>
前期経常が上振れ着地・今期は15%増益、前期配当を5円増額・今期も35円継続へ。
 
■歯愛メディカル <3540>
清水清人社長による240万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限24万株の売り出しを中止する。また、東証本則市場への変更申請も取り下げる。
 
■UUUM <3990>
6-8月期(1Q)経常は3.1倍増益で着地。
 
■エクストリーム <6033>
10月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
 
■フィル・カンパニー <3267>
12-8月期(3Q累計)経常が2.4倍増益で着地。いちご <2337> のグループ会社であるセントロと合弁会社を設立。これまで手掛けてこなかった中規模物件のフィル・パーク開発と運用を展開する。
 
■サインポスト <3996>
上期経常は21%増益で着地。
 
 
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
15(月)
《決算発表》
TKP、串カツ田中、レナウン、メディアドゥ、サイバーS、ウォンテッドリ、マネフォワ-ド、チームスピリト、ベクトル、メタップス、ロゼッタ、RPA、anfac、中本パクス、ポエック、SOU、松竹、大庄
 
【海外】
米9月小売売上高(21:30)
米10月ニューヨーク連銀景気指数(21:30)
米8月企業在庫(23:00)
《米決算発表》
プロロジス
 
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

 

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