618円安大幅下落、米株急落を嫌気

25日午前の日経平均株価は前日比618円30銭安の2万1472円88銭、東証株価指数(TOPIX)は38.30ポイント安の1613.77と、ともに大幅に下落した。
朝方から売り一色となり、前引けまで全面安が続いた。日経平均株価は下げ幅が一時800円を超えた、取引時間中に2万1500円を割り込むのは7月5日以来、約4カ月半ぶり。
東証株価指数(TOPIX)は前日に付けた取引時間中としての今年最安値を下回って午前の取引を終えた。
 
前日のNYダウ工業株30種平均が608ドル安と急落。25日は東京株式市場に加えて、中国・上海などアジア主要市場の株価も軒並み下落し、地合いの悪化が進んだ。
 
米国では半導体関連などハイテク株への売りが目立っており、東京株式市場にもこの流れがおよび電機セクターを中心に下げ圧力が強い。東エレクやファナック、ソニーなどに売りが目立った。
 
市場では「7月5日に付けた直近安値の2万1462円を割り込んだことで、見切り売りを誘い、下げ幅を拡大したようだ」との声が聞かれた。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆3581億円、売買高は7億6949万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は2039、値上がりは55、変わらずは13だった。東証1部上場銘柄の時価総額は600兆円を割り込む場面があった。
 
業種別株価指数は情報・通信業、輸送用機器、電気機器、銀行業など全33業種が下落した。


個別では、ファーストリテイリングが急落したほか、ソニーも大幅安、ファナック、東京エレクトロンも売られた。シャープやエーザイ、日電産も下げた。国内長期金利の下落を背景に、三菱UFJや第一生命HDが安い。リクルートホールディングスも安い。イントラストが一時ストップ安となり、大気社、ニッパツなども急落した。
 
半面、米テスラの7~9月期決算が最終黒字に転じたのを受け、テスラに電池を供給するパナソニックが頑強にプラス圏を維持、ワタベウェディングはストップ高に買われた。セブン&アイやNTT、関西電が上げた。アイロムグループ、多木化学が大幅高、ネクステージも上昇した。
 
 
東証2部株価指数は前日比156.81ポイント安の6977.28ポイントと3日続落した。
出来高5802万株。値上がり銘柄数は36、値下がり銘柄数は430となった。
 
個別では、JESCOホールディングス、田辺工業、南海辰村建設、高田工業所、フルスピードなど108銘柄が年初来安値を更新。ファーマフーズ、アドテック プラズマ テクノロジー、パス、スマートバリュー、トーヨーアサノが売られた。
 
一方、エスティック、東京ラヂエーター製造、北恵が年初来高値を更新。明星電気、インテリジェント ウェイブ、上村工業、クロスキャット、アイルが買われた。
 

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