来週は軟調展開か

6日日経平均株価は、米国市場が急落の反動から買い戻しの動きを見せる中、自律反発の流れが先行し、寄り付き直後には2万1476円66銭まで上げ幅を広げる局面もみられた。
 
しかし、米国の時間外ではアマゾン、アルファベット(グーグル)ともに決算内容が嫌気されるなど、FANG銘柄の弱さが目立つ中で上値追いの流れは限定的。週末の米国市場の下げが警戒される中、値を消す展開となり、後場寄り付き直後には2万0971円93銭と節目の2万1000円を割り込む局面もみられた。その後、2万1300円台に戻す動きもみられたが続かず、大引けにかけては再び下げに転じる荒い値動きとなった。
 
 
今週は大幅安の展開となった。
米国の企業決算への警戒や米国とサウジアラビアの緊張の高まりなど、漠然とした先行き不透明感が強まる中、23日の日経平均は600円を超える大幅下落。
2万2000円を割り込んだ。
その後も25日には800円を超える下げを記録した。TOPIXやマザーズ指数は年初来安値を更新。日経平均も7月の安値を下回り、ピークアウト感が強まった。
地合いが急速に悪化する中では、米国株の大幅反発など好材料に対する反応も限定的で、週末にかけては一段安となり、2万1000円を割り込む場面もあった。
日経平均は週間では約1347円の下落となり、週足では長い陰線を形成した。
 
 
さて、来週は軟調展開か。
週末には10月米雇用統計の発表が予定されている。前月の同指標が強かったことが米長期金利の上昇につながり世界株安を招いたため、警戒材料として意識されるだろう。
さらに、次の週にはFOMCと米中間選挙を控えるスケジュール。これらのイベントを通過するまでは腰の入った買いは入りづらい。
 
日米とも決算発表ラッシュとなるが、中でも米アップル決算(11/1)は注目される。ただ、これが失望決算となった場合には、ハイテク全般の売り材料にもなりうる。
月末月初で日米とも経済指標が多く、国内では日銀金融政策決定会合も開催されるなど材料は多い。
これらに一喜一憂となるだろうが、日本株は今週、非常に弱い動きとなったこともあり、ネガティブな材料に対する売り反応が強めに出る地合いを予想する。
11月6日には米中間選挙も終わるため来週から再来週までの間にいったんボトムを形成することになりそうだ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(26日現在)
 
22019.81  ボリンジャー:-1σ(13週)
21965.67  均衡表転換線(日足)
21950.37  6日移動平均線
21848.13  均衡表雲上限(週足)
21684.43  均衡表雲下限(週足)
21476.49  ボリンジャー:-2σ(26週)
21303.73  ボリンジャー:-2σ(25日)
21259.05  ボリンジャー:-2σ(13週)
 
21184.60  ★日経平均株価26日終値
 
20885.98  ボリンジャー:-3σ(26週)
20498.29  ボリンジャー:-3σ(13週)
20393.49  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
日経平均は今年2番目の規模の週足大陰線を引いて52週移動平均線を下放れした。
日経平均は2万1000円のフシ目から3月安値(2万347円)辺りまでが次なるボトムゾーンとなるが、レンジが一段切り下がっていることで上値は当面2万2000円がカベとなりそうだ。
 

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