【寄り付き概況】
30日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比100円28銭安の2万1049円52銭。29日の米株安を嫌気した。石油関連や非鉄金属など景気敏感株の一部に売りが目立つ。
前日のNYダウが乱高下する展開となり、一時約350ドル高と買われた後に失速、引けは245ドル安と大幅続落で着地した。
米中貿易摩擦問題が先鋭化するなか、中国景気減速懸念などに対する警戒感が強く、東京市場でも下値模索の流れが続いている。
ただ、日経平均は10月2日の年初来高値から3000円以上の下落をみせており、下値に一段と突っ込む場面では買い戻しや押し目買いの動きが出て、全体は下げ渋る可能性もある。
中小型株の下げがきつくなっているが、個人投資家の追い証発生に伴う投げが一巡すればリバウンドに転じる銘柄も出てきそうだ。
寄り付き時点で業種別では33業種中、10業種が高く、値上がり上位にその他金融、紙パルプ、陸運、銀行など。一方、値下がりで目立つのは鉱業、石油、ガラス土石、繊維、非鉄など。
個別では、ソフトバンクGが安く、KDDI、NTTドコモ、任天堂が下落し、キヤノン、ソニーは値を下げている。信越化が利益確定売りに押され、日本電産、ファーストリテ、東急不HDは反落している。モスフードは売り気配となっている。
半面、コマツが締まり、JR東日本、JR東海、JR西日本はしっかり。トヨタが値を上げ、ファナックは切り返し、キーエンスも堅調。三菱UFJ、三井住友はしっかり。
225先物は大和・野村・メリル・日興・ドイツ・バークレイズが買い越し。
三菱・アムロ・HSBC・SBI・クレディが売り越し。
TOPIX先物はメリル・大和・モルスタ・クレディ・アムロが買い越し。
バークレイズ・日興・UBS・SBI・ソジェンが売り越し。
テクニカル的にはアサヒ(5857)が動兆。
