「いつも見ています」
米国株式市場は3日続伸。
NYダウは3日連続の3ケタ上昇でほぼ高値圏での終値となった。
背景はトランプ大統領の中国の習近平国家主席との対話。
貿易や北朝鮮問題を巡り「非常に良好な」対話を持ったとツイートしたことから貿易摩擦懸念が後退した。
アルゼンチンで今月末に開催されるG20首脳会議で首脳会談を行う予定だという。
ボーイングやキャタピラーなどが上昇をけん引。
「今週の株価上昇を受けて、買いの好機を逃すのではとの不安も若干出てきている」という声も聞こえる。
アップル年末商戦を含む第1四半期(10~12月)の売上高が890億~930億ドルになるとの見通しを示した。
市場予想は930億ドルだった。
クックCEOは慎重な見通しについて「新興国市場の弱含みや為替相場の影響、新製品の生産が需要に対応できるかを巡る不透明性を反映した」と説明。
アップルの株価は時間外取引で4.3%下落。
もっとも第4四半期(7~9月)決算はアナリスト予想を上回った。
売上高は629億ドルで市場予想の615億ドルを上回りEPSは2.91ドルで市場予想の2.79ドルを上回った。
ISM製造業景気指数は57.7と、前月から2.1ポイント低下して予市場予想(59ポイント)を下回り半年ぶりの低水準。
新規受注指数が61.8から57.4に低下。
雇用指数も58.8から56.8に低下。
もっとも週間新規失業保険申請者数の減少やADP雇用レポートで民間雇用者数は8カ月ぶりの大幅増となったことから今夜の雇用統計への期待は高いという。
10年国債利回りは3.17%水準。
英ブレグジッド問題で金融サービスを巡る暫定合意がほぼまとまったとの報道を受け英ポンドは1.97%上昇。
昨年4月18日以来の大幅高となった。
ドル円は112円台後半。
木曜日は反落。
水曜の上昇幅が463円。
木曜の下落幅が232円。
上げの半分下げで逆半値戻し。
下降ベクトルが強烈に大きいという訳ではない。
寄り付き14円安。
売り一巡後は中国製造業PMIが予想を上回ったことから下落幅を縮小。
後場中頃から売り優勢となり結局安値圏。
値上がり937銘柄、値下がり1108銘柄。
新高値73銘柄。新安値73銘柄。
騰落レシオは70.97まで低下した。
10月第4週の外国人投資家売買動向は現先合計で1兆3000億円規模での売り越し。
「先々日のGPIF買いは10月月末にかけてのポジション調整買い」という声もある。
初日は安い方が月足は陽線になりやすいと見る向きもある。
一方で株価はトレンド方向に動くとみれば当然下落トレンドは望ましくはない。
NT倍率は13.29倍に低下。
25日線からは4.7%、200日線からは3.3%のマイナスかい離。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.278%。買い方▲14.331%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△4.72%。買い方▲25.51%。
空売り比率は44.6%で23日連続の40%超。
日経HVは26.6。日経VIは26.15。
日経平均採用銘柄のPERは12.53倍でEPSは1730円。
13倍割れに慣れてはいけない場面。
来週にはEPSが増加しよう。
シカゴ225先物終値は大証日中比225円高の21765円。
高値は21865円、安値は21510円。
22000円を抜ければ相場水準は22000円~25000円のレンジに戻るのだが、ここが目先の壁。
週足陽線基準21149円はクリア。
勝手雲の下限は11月7日には21944円、8日には21777円まで下がってくる。
12日には21617円だ。
ボリンジャンーのマイナス1σは21750円。
気学では「吹き値売り、突っ込み買いの逆張り日」。
週明け月曜は「押し目にある時は買い方針、逆の時は見送れ」。
解釈は難しい。
NYに怯えた昨日を反省すべき週末か。
ダウ輸送株指数の3ケタ高とSOX指数の4%超の上昇は東京支援になろう。
邪魔をするのは慎重だったアップルの決算を忖度した東京市場の右顧左眄か。
11月4日「株高の特異日」は日曜、7日「株安の特異日」は水曜だ。
日経朝刊では「ヘッジファンド苦戦」の見出し。
株式ヘッジファンドの10月のパフォーマンスは▲5.8%。
11年8月の▲5.6%と同じレベルだ。
08年9月が▲8.6%、10月が▲10%だった。
世界のヘッジファンドは360兆円、そのうち株式ファンドは100兆円。
浮かぶのは「ヘッジファンドの解約懸念」というよりは「下手」ということ。
想定されるあらゆる分析を行いスピード取引を駆使した結果が▲5.6%。
「意図的売買」などと指摘され一部からは畏怖の念をもって崇拝されることもあるヘッジファンド。
決して完全無欠なわけではなく、見えない影に怯える必要もないということ。
ここは押さえておきたい。
二子玉川にある玉川高島屋。
昨夕、入り口を入ったら「櫻井さんですよね」。
女性から声をかけられた。
「いつも見てます」。
そして「頑張ってください」。
マスクをしているのになぜわかるのだろうと不思議だった。
襟のバッジや胸のペンはいつものままだったからなのだろう。
因みに・・・。
この百貨店では、俳優、スポーツ関係者など頻繁にいろいろな人を見かける。
しかし暗黙の了解みたいな感じで声をかけることはない。
株式関係者だけは声を掛けられるというのは妙に面白い現象。
それだけ身近なのだろうか。
NYダウは264ドル高の25380ドルと3日続伸。
連日の3ケタ高となったのは7カ月ぶり。
NASDAQは128ポイント高の7434ポイント。
S&P500は28ポイント高の2740ポイント。
ダウ輸送株指数は177ポイント高の10368ポイント。
SOX指数は4.64%の上昇。
3市場の売買高は91億株。
CME円建ては大証比225円高の21765円。
ドル建ては大証比250ポイント高の21790ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比220円高の21760円。
ドル円は112.70円。
10年国債利回りは3.134%。
スケジュールを見てみると・・・
2日(金):マネタリーベース、GPIFの7~9月運用報告、米貿易収支、雇用統計、製造業受注
週末:文化の日、米国冬時間入り、イラン制裁の一部猶予期限(石油・金融等)
5日(月):米ISM非製造業景況感
6日(火):家計調査、米中間選挙、シンガポール・マレーシア休場
7日(水):勤労統計調査、景気動向指数、米FOMC(~8日)、消費者信用残高、世界インターネット大会(中国)
8日(木):機械受注、都心オフィス空室率、景気ウォッチャー調査、中国貿易収支
9日(金):オプションSQ、マネーストック、米生産者物価、ミシガン大学消費者信頼感
、中国消費者・生産者物価
【11月】
1日(木)EU発足25周年、株安の日
4日(日)米サマータイム終了
6日(火)米中間選挙、中国最大の航空ショー「国際航空宇宙博覧会」(~11日)
7日(水)FOMC(~8日)、ECB理事会、下げの特異日
8日(木)株安の日
9日(金)SQ、変化日
11日(日)ASEAN首脳会談(~15日、シンガポール)
12日(月)米ベテランズデー振替
13日(火)MSCI定期見直し(半期)の発表、株安の日
14日(水)金星順行開始、株高の日
15日(木)変化日
16日(金)広州モーターショー(~25日)
17日(土)水星逆行開始
21日(水)変化日、株高の日
22日(木)米サンクスギビングイデーで休場、株高の日
23日(金)勤労感謝の日で休場、米ブラックフライデーで半日立会い、
25日(日)海王星順行開始
26日(月)「11月3連休明けは株高」の特異日、米サイバーマンデー、
27日(火)変化日
28日(水〉株高の日
30日(金)G20首脳会議(~1日、ブエノスアイレス)
◇━━━ カタリスト━━━◇
CAP(3965)・・・動兆
キャピタルアセットパートナーズに注目する。
同社は生命保険の販売支援システムとコンサルが主体。
証券向け相続税対策システムが拡大。
大相続時代と大事業承継時代が追い風。
地銀との連携が進展。
業績に期待感。
(兜町カタリスト櫻井)
