【寄り付き概況】
8日の日経平均株価は、前日比360円21銭高の2万2446円01銭と大幅に反発してスタートした。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所終値比440円高の2万2560円で、同清算値にサヤ寄せする動きが先行した。
前日の米国株市場では中間選挙の結果が想定内だったことから買い安心感が広がり、NYダウ、ナスダック指数ともに大幅高、ビッグイベントの通過で目先の不透明感が解消したことでリスクオンの流れが加速した。
東京株式市場でもこれを受けて主力株をはじめ広範囲に投資資金が流入している。日経平均は前日終盤に手仕舞い売りに伴いマイナス圏で引けたこともあって、値ごろ感を背景とした仕切り直しの買いが勢いを増した。
外国為替市場では1ドル=113円台半ばの推移と円安含みに推移していることも追い風要因。個別には佳境入りとなっている企業の4~9月期決算発表を横にらみに、好業績銘柄を軸に上値を買い進む動きが強まりそうだ。
内閣府が取引開始前に発表した9月機械受注(季節調整済み)は、船舶・電力を除く民需で前月比18.3%減となり、市場予想平均の同9.0%減を下回った。
寄り付き時点で業種別では33業種ほぼ全面高で、値上がり上位に鉱業、非鉄、保険、鉄鋼、機械など。
個別では、トヨタが高く、ソニー、TDK、ファナック、ミネベアミツミは値を上げ、SUMCOが大量の買い注文を集めた。ソフトバンクG、任天堂が上伸し、ファーストリテもしっかり。武田は堅調で、明治HDが急伸している。三菱UFJ、三井住友、スルガ銀など買われている。
半面、ブリヂストンが安く、SUBARU、スズキ、JR東海はさえない。
225先物は、日興・みずほ・メリル・クレディ・SBI・ソジェンが買い越し。
モルスタ・野村・パリバ・UBS・アムロ・丸井・GS・カブコムが売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・三菱・バークレイズが買い越し。
JP・メリル・アムロ・野村・ソジェンが売り越し。
テクニカル的には、インフォマート(2492)、一六堂(3366)、オンリー(3376)、協和キリン(4151)、大日住薬(4506)、クレスコ(4674)、日本CMK(6958)、三信電(8150)、東陽テク(8151)、TOC(8841)、三井倉(9302)が動兆。
