10円安 小幅続落、通商問題が重荷 模様眺めムード

4日午前の日経平均株価は小幅に続落した。
午前終値は前日比10円30銭安の2万2697円08銭だった。
東証株価指数(TOPIX)は0.66ポイント高の1720.97と、ともに前日の終値近辺で方向感の定まらない小幅な値動きとなった。
 
為替動向などをにらみ、方向感に乏しい展開となった。3日の米国市場はレーバーデーの祝日のため休場だが、朝方は時間外取引で米株価指数先物が堅調だったこともあり、いったん強含んだ。また、利上げ観測を背景にしたトルコ・リラの落ち着きを受けたドル高・円安を支えに、買い注文が先行した。
その後、株価指数先物売りを交えて下げ転換。円が対ドルで強含んだこともあり、一時2万2612円15銭(前日比95円23銭安)まで下落する場面があった。
 
一巡後は、円が弱含み、中国・上海総合指数が底堅かったこともあり、切り返しの動きに2万2753円18銭(同45円80銭高)まで上昇したが、買いは続かず、前引けにかけては前日終値近辺でもみ合いとなった。
 
東証1部の出来高は5億593万株、売買代金は8352億円。騰落銘柄数は値上がり1087銘柄、値下がり900銘柄、変わらず117銘柄
 
業種別株価指数(33業種)は、空運業、ゴム製品、鉱業の下落が目立ち、上昇は、パルプ・紙、証券・商品先物取引業、金属製品など。
 
個別では、任天堂、ファーストリテイリングが軟調。JAL、国際帝石が軟調。スタートトゥデイも売りに押された。楽天、サイバーエージェントも下落した。伊藤園が急落、ヤーマンも大幅安。日本ハウスホールディングスも安い。
半面、王子HD、SUMCOは上伸し、資生堂は大幅高。東海カーボンが高く、ルネサスエレクトロニクスも上昇した。バリューコマースが値を飛ばし、長大、エムスリーなども買いを集めた。
 
東証2部株価指数は前日比0.68ポイント高の7241.49ポイントと反発した。
出来高4286万株。値上がり銘柄数は200、値下がり銘柄数は195となった。
 
個別では、カンロがストップ高。アウンコンサルティング、田岡化学工業、チャーム・ケア・コーポレーション、ヒガシトゥエンティワンなど5銘柄は年初来高値を更新。
ビューティ花壇、アサガミ、大丸エナウィン、インテリジェント ウェイブ、松尾電機が買われた。
 
一方、ブルボン、日本製麻、西川ゴム工業、戸上電機製作所、ハイレックスコーポレーションなど8銘柄が年初来安値を更新。石井表記、アライドテレシスホールディングス、リテールパートナーズ、プレミアムウォーターホールディングス、省電舎ホールディングスが売られた。

 

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