65円安 続落、貿易摩擦問題への懸念で買い手控え

5日の日経平均株価は続落した。午前の終値は前日比65円73銭安の2万2631円17銭だった。
東証株価指数(TOPIX)は12.84ポイント安の1705.40と、ともに下落して午前の取引を終えた。
 
きょう前場の東京株式市場は売り優勢の展開となった。
特に新たなリスク回避材料は出ていないものの、買い気の盛り上がらないなか小口の売りに押される展開だった。
米国を中心とする貿易摩擦問題に対する警戒感が根強く、また8月の中国・財新非製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から低下し、中国・上海株市場が軟調に推移していることなども買い手控え要因となっている。
 
ただ、日経平均寄与度の高い値がさ株の売買が活況だった。
8月の国内既存店売上高が前年同月を大きく上回ったファストリが買われ、1銘柄で日経平均を約76円押し上げ、指数を下支えした。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆276億円、売買高は5億5980万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1292、値上がりは718、変わらずは92だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、輸送用機器、ゴム製品などが下落し、金属製品、パルプ・紙、鉱業は上昇した。
 
個別では、ソフトバンクグループ、東エレクやファナック、キヤノンが安く、資生堂、コーセー、ファンケルなど化粧品株が売られた。キーエンス、コマツなども安い。アルヒが急落、アステラス、LINEも値を下げた。
 
半面、ファーストリテイリングが売買代金を伴い大幅高となり、ペッパーフードサービスも上値を追った。ヤマハとスズキも買いが優勢。ユナイテッドアローズ、アダストリア、アトラエなどが値を飛ばした。TDKと太陽誘電が買われ、スルガ銀行も反発した。
 
東証2部株価指数は前日比50.63ポイント安の7172.26ポイントと3日続落した。
出来高4719万株。値上がり銘柄数は157、値下がり銘柄数は232となった。
 
個別では、ブルボン、アスモ、ダイハツディーゼル、戸上電機製作所、IJTテクノロジーホールディングスなど10銘柄が年初来安値を更新。
ヒガシトゥエンティワン、ショーエイコーポレーション、東洋刃物、さくらケーシーエス、アサガミが売られた。
 
一方、カンロ、アウンコンサルティング、南陽、ビケンテクノが年初来高値を更新。スマートバリュー、Casa、ネポン、加地テック、ショクブンが買われた。

個別では、~。

株ちゃんofficial xはこちら!
目次