10日の東京株式市場は売り先行後、もみ合い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万2200円-2万2500円。
7日に伝わった「トランプ米大統領が貿易を巡って日本と争う可能性を示唆」との報道が相場の重しなりそうだ。
日米貿易摩擦への警戒でドル・円は約2週間ぶりに一時110円前半の円高に向いたことも、今週の懸念材料の一つとなる。また、14日のメジャーSQを控えて先物に絡んだ売り仕掛け的な動きが出てくることも警戒されるだろう。
前週末の米国株式の下落を受け、軟調なスタートとなりそう。ただ、日経平均株価は8月30日の高値2万3032円から9月7日の安値2万2172円まで約860円(約3.7%)下落しているだけに、企業の好業績期待を背景に、売り一巡後は、戻りを試す場面も想定される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の前半(前週末7日終値110円74-75銭)と円安に傾く一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の前半(同128円96銭-129円00銭)と円高に振れている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所終値比35円安の2万2345円だった。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
22345 ( -35 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
22350 ( -30 )
( )は大阪取引所終値比
【好材料銘柄】
■日本駐車場開発 <2353>
今期経常は14%増で3期連続最高益、0.25円増配へ。発行済み株式数(自社株を除く)の0.89%にあたる300万株(金額で6億円)を上限に自社株買いを実施する。
■パイオニア <6773>
子会社の東北パイオニアEGの全株式をデンソー <6902> に売却する。これに伴い、売却益約33億円を特別利益に計上する。
■東亜バルブエンジニアリング <6466>
今期経常を2.1倍上方修正、未定だった配当は30円実施。
■アイル <3854>
今期経常は32%増で5期ぶり最高益、前期配当を2円増額・今期は実質増配。また、21年7月期に営業利益10億円(18年7月期実績は5.2億円)を目指す中期経営計画を策定。
■夢真ホールディングス <2362>
今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ。また、21年9月期に営業利益100億円(18年9月期計画は54億円)を目指す中期経営計画を策定。
■日本スキー場開発 <6040>
10月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。今期経常は21%増益へ。
■イトクロ <6049>
10月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。11-7月期(3Q累計)経常が8%増益で着地。また、医学部予備校情報サイトを運営する、えふななの全株式を取得し子会社化する。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
10(月)
4-6月期GDP改定値(8:50)
7月国際収支(8:50)
8月景気ウォッチャー調査
《決算発表》
ベルグアース、学情、サトウ食品、コーセーアールイ、菊池製作、ネオジャパン、シャノン、ライクキッズN、サムコ、Casa、ウイルコHD、萩原工業光・彩、トーホー
【海外】
中国8月消費者物価(10:30)
中国8月生産者物価(10:30)
米7月消費者信用残高(9/11 4:00)
休場:マレーシア(~9/11)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
