96円高 買い先行、円安基調が追い風

【寄り付き概況】

11日の東京株式市場は買い優勢、寄り付きの日経平均株価は、前日比96円69銭高の2万2469円78銭と続伸してスタート。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比90円高の2万2450円で、同清算値にサヤ寄せした。
 
前日のNYダウは続落したものの、ナスダック指数やS&P500指数は反発、外国為替市場では1ドル=111円10~20銭の推移と円安水準でもみ合っており、東京株式市場でも買いが先行する格好となっている。
米株市場では半導体関連に強弱感が対立、前日はインテルやアプライドマテリアルズが下落したものの、クアルコムやエヌビディアなどが上昇しフィラデルフィア半導体株指数も4日ぶり反発に転じており、東京株式市場でもここ調整色の強かった同セクターの動向が注目される。
また、米通商問題に対する懸念がくすぶるなか、週末にメジャーSQ算出を控えることもあって、先物主導の荒い値動きを警戒するムードもある。
 
取引開始前に日銀が発表した8月マネーストックM3(速報)は、前年同月比2.5%増と市場予想平均の同2.6%増を下回った。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、22業種が高く、値上がり上位に海運、サービス、医薬品、陸運、その他製品など。一方、値下がりで目立つのは鉱業、水産、保険など。
 
個別では、任天堂、ファーストリテ、菱地所が買われ、ソフトバンクG、イオンは強含み。琉球銀がにぎわい、三菱UFJ、資生堂、エーザイが上伸し、花王は小幅高。トヨタ、日立、東エレク、東海カは高い。
半面、ヤフーが値を下げ、サイバエジェ、ディーエヌエー、東京海上が売られ、三井住友は小幅安。スズキが下押し、信越化、ファナックはさえない。
 
テクニカル的には、すかい(3197)、ポール(3657)、セック(3741)、SI(3826)、旭有機材(4216)、日シス(4323)、ネクシーズ(4346)、生化学(4548)、ホッカン(5902)、カドカワ(9468)、関電(9503)、NTTデータ(9613)が動兆。
 
 

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