NY株式市場は3指数揃って上昇。
12日に新製品発表予定のアップルが5日ぶりに買われハイテクセクターを牽引した。
マイクロソフト、フェイスブックも上昇。
原油価格の上昇からエネルギーセクターも好調。
ハリケーン「フローレンス」は14日に米南東部に上陸予想。
ホーム・デポは続伸。
ロウズや建設資材関連セクターも好調だった。
労働省が発表した求人労働移動調査(JOLTS)。
7月の求人件数(季節調整済み)は11.7万件増の693.9万件。
2000年12月の統計開始以来の最高水準となった。
労働市場は引き続き堅調であることが確認された格好だ。
もっとも「単純明快なことだが、労働力がなければ経済成長もない」という声も聞こえる。
10年国債利回りは2.98%に上昇。
中国は米国に年間70億ドル規模の制裁措置を科す承認をWTOに求める方針。
「これは悪材料と見られる。問題解決には長い時間がかかるだろう」という見方が支配的。
だが市場への影響は薄かった。
ドルは小幅に上昇。
ドル円は111円台後半で推移。
週明けのNYダウは下落。
アップルが4日続落となったことなどお構いなし。
日経平均は寄り付き96円高。
111円40銭台まで進んだ円安を好感し上昇を拡大。
200日移動平均線(22414円)をあっさり抜けた。
終値(22664円)は8月SQ値(22655円)を上回った。
雲の上限(22384円)も上抜けて視界は良好。
上海総合指数は前日比4.6848ポイント(0.17%)安い2664ポイント。
8月17日の年初来安値(2668)を更新。
「人民元ショック」時の安値2655ポイント(16年1月)以来の安値水準となったが見えないフリ。
SQ前のポジション調整で後場は一段高でほぼ高値引け。
理想的なヒジュラ暦の新年を迎えた。
前場は値下がり銘柄数の方が多かったが後場には戻って値上がり1058銘柄。値下がり942銘柄。
ただ新高値41銘柄、新安値は156銘柄とここはいびつだった。
日経平均は2日間で357円高。
8月31日~9月7日の下落幅に対し63.5%の戻り。
5度目の23000円挑戦の機会がやってきたと考えたいものだ。
ファーストリテの新高値に見られたように日経平均偏重型の動きからNT倍率は13.34倍と今年最大。
騰落レシオは87.44%。
200日線からは1.12%、25日線(22489円)からは0.78%のプラスかい離。
空売り比率は44.0%と32日連続40%超。
日経平均採用銘柄のPERは13.01倍と5日ぶりに13倍台復活。
EPSは1742円。
シカゴ225先物終値は大証日中比65円高の22715円。
高値は22720円だからほぼ高値圏での終値だ。
ドル円は111円後半だしNASDAQは続伸と悪くない。
「昨年は9月11日の大幅高を起点にそれまでのもみ合い相場を上抜けた。
その後16連騰を交えた上昇相場につながった」という声も聞こえる。
「荒れるSQ週の水曜日」だが直近は対して荒れない傾向だ。
気学では「押し目買いの日。後場急騰したら利入れ方針」となっている。
勝手雲の上限22732円を抜ければ青空だ。
ちなみに昨年は9月11日(月)270円高。
9月12日(火)230円高。
9月13日(水)89円高。
9月14日(木)58円安。
9月15日(金)105円高。
9月19日(月)389円高だった。
ちなみに2017年のヒジュラ暦新年は9月21日。
2016年は10月2日だった。
6月にイタリア・トリノで開催された第66回ビルダーバーグ会議。
欧米のトップリーダーを集めて毎年1回開催されるもの。
今年はキッシンジャー元米国務長官が出席するなど結構な大物の参加が見られた。
以下は今年の議題。
(1)ヨーロッパのポピュリズム
(2)不平等への取り組み
(3)労働の未来
(4)人工知能
(5)中間選挙前のアメリカ
(6)自由貿易
(7)アメリカの世界的なリーダーシップ
(8)ロシア
(9)量子コンピュータ
(10)サウジアラビアとイラン
(11)ポスト真実の世界
(12)時事
大抵は今年のマーケットでも話題になったような事柄。
しかし「ポスト真実の世界」という議題は妙に気になるところだ。
NYダウは113ドル高の25971ドルと反発。
NASDAQは48ポイント高の7972ポイントと続伸。
S&P500は10ポイント高の2887ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数は13ポイント安の11534ポイント。
3市場の売買高は63億株。
CME円建ては大証比65円高の22715円。
ドル建ては大証比65ポイント高の22715ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比60円高の22710円。
ドル円は111.62円。
10年国債利回りは2.981%と上昇。
◇━━━ カタリスト━━━◇
MDV(3902) ・・・動兆。
メディカル・データ・ビジョンに注目する。
同社は医療機関、製薬向けに医療・医薬品データのネットワーク化と利活用の両サービスを提供。
データ利活用は製薬企業向け調査・分析サービスが拡大。
「CADA‐BOX」を期末までに24病院(現5)へ導入見通し。
ビッグデータ活用した治験やセカンドオピニオンサービスに期待感。
(兜町カタリスト櫻井)
