【寄り付き概況】
14日寄り付きの東京株式市場は買い優勢で、日経平均株価は、前日比214円46銭高の2万3035円78銭と大幅に続伸してスタート。取り引き時間中として2万3000円台を回復するのは、8月30日以来、11日ぶり。
13日のトルコ中央銀行による予想を上回る大幅な利上げを受けて投資家心理が改善している。これにより、新興国通貨全般も落ち着きを取り戻したことで、リスク時の安全資産とされる円が主要通貨に対して売られ、外国為替市場で円安・ドル高が進行していることを好感して買い先行のスタートとなりそうだ。
また、13日米株式市場でのNYダウ平均株価上昇も追い風となっている。午前9時時点の東京外国為替市場では、1ドル=112円近辺で推移している。
13日のNYダウ平均株価が前日比147.07ドル高の2万6145.99ドルと3日続伸した。IT株中心に上昇し、株式市場は堅調に推移した。米中通商協議への期待感から、ボーイングやキャタピラーなど資本財株が上昇。
新製品発表を受けたアナリストからの目標株価引き上げでアップルが反発。エヌビディアやアプライド・マテリアルズなど半導体株が高い。
一方、原油安を受けエクソン・モービルが値を下げたほか、マクドナルドやホーム・デポは安い。ナスダック総合株価指数は、同59.481ポイント高の8013.710と反発した。
株式市場関係者によると、9月限日経平均先物・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)値は、2万3057円94銭となった。なお、正式なSQ値は、大引け後に大阪取引所から発表される。
寄り付き時点で業種別では、値上がり上位にゴム製品、鉄鋼、機械、精密機器、電機、金属製品、保険など。値下がりで目立つのは鉱業、石油・石炭、その他製造などとなっている。
個別では、トヨタ、ファナック、コマツが値を上げ、ブリヂストンは買い気配でスタート。東エレク、日本電産、ソニーが堅調で、キヤノン、新日鉄住が続伸し、住友鉱、郵船は高い。三菱UFJ、三井住友が締まり、ファーストリテ、リクルートHD、花王、武田も上昇している。
半面、ソフトバンクGが軟調で、KDDIはさえない。資生堂は反落。任天堂が続落し、京セラも下落した。
テクニカル的には、前田建設(1824)、アルフレッサ(2784)、ミサワ(3169)、住江織(3501)、ネオス(3627)、ザッパラス(3770)、アバント(3836)、大王紙(3880)、チタン工(4098)、アステラス(4503)、あすか製薬(4514)、ロート(4527)、第一三共(4568)、セントラル(4801)、ライオン(4912)、昭和シェル(5002)、出光(5019)、コスモエネ(5021)、洋ゴム(5105)、OSJB(5912)、かんぽ(7181)、日産車体(7222)、太平洋(7250)、ヴィア(7918)、紅(8002)、山善(8051)、デサント(8114)、高島屋(8233)、西鉄(9031)、京阪(9045)、ヤマト(9064)、商船三井(9104)、スカパー(9412)、四国電(9507)、建設技研(9621)、トラコス(9715)、富士ソフト(9749)、サガミ(9900)が動兆。
