「スペック」

「スペック」
 
NY株式市場は主要3市場そろって上昇。
NYダウは54ドル高の26439ドル、NASDAQは51ポイント高の8041ポイント。
S&P500は8ポイント高の2914ポイント。
FOMCや国連総会通過で材料は出尽くし感だったが買戻し中心に堅調な展開だった。
アップルやアルファベット、フェイスブックが上昇を主導。
「FRBが前日、米経済の強さに自信を示したことも相場への追い風となった」との解釈だ。
耐久財受注統計はコア資本財の受注が前月比0.5%減と、5カ月ぶりにマイナスに転じた。
市場予想は0.4%増だった。
ただ第3四半期に設備投資が底堅く伸びたとの見方は変わらないとされ影響薄。
10年国債利回りは3.05%水準に低下。
ドル円は113円台前半での推移。
 
 
日経平均の連騰は8で止まった。
「9月決算期末の益出し売りがあったとみられ、後場は下げ幅を拡大」という声が聞こえる。
しかし既に受け渡しベースでは10月入りしており説得力は少ない。
むしろヘッジファンドなどの利益確定と見た方がよいかも知れない。
直近2日間の上昇分は打ち消された。
週間ベースでは73円のマイナス。
5日線は(23863円)9/27時点)。
週足の陽線、そして月足の陽線がポイントだ。
東証1部の値上がり銘柄は342。
ただ新高値銘柄は131と3ケタ継続。
25日線からは3.6%、200日線からは6.0%のプラスかい離。
騰落レシオは133.30%。
9月21日現在の信用評価損率はマイナス9.31%と2週連続の改善。
空売り比率は42.0%。
裁定買い残は3664億円増加し2兆1286億円。
同売り残は464億円増加し3603億円。
4週ぶりの増加だ。
日経平均採用銘柄のPERは13.73倍でEPSは1733円。
シカゴ225先物終値は大証日中比185円高の24015円と24000円台回復。
大証夜間取引終値は220円高の24050円
ドル円の113円台が効いた格好。
NY市場と股裂きの週末月末中間期末となろうか。
 
株は投資なのか投機なのか。
結論のない命題である。
塩漬けの多いのが投資家、利食いが多いのが投機家。
そんな言い方もなくはない。
「投資とは、詳細な分析に基づいたもの。
元本の安全性を守りつつ、かつ適正な収益を得るような行動を指す。
そしてこの条件を満たさない売買を、投機的行動であるという」。
間違ってはいない。
しかし詳細な分析はどこまでが詳細?
元本の安全性を守ることが本当にできるのかどうか。
そして適正な収益とは?
お題目としては納得できても実務では納得できない。
「投機家は利益を上げることに専念する」。
利益を上げることに傾かない投資家っていうのは存在するのだろうか。
「企業の成長を促しつつ自分にも利益が出る事を理想とするのが投資。
自己の利益のみを追求するのが投機。
短期的で自分の儲けのみ追及というのが投機の典型」。
そんな綺麗事で市場というのは泳ぎ渡れるものなのかどうか。
そもそも・・・。
「投機筋の商い」という言葉は市場から消えない。
市場は投資という錯覚と投機という実務的心理の交錯の場であることは間違いない。
 
 
スケジュールを見てみると・・・
 
28日(金):鉱工業生産、有効求人倍率、米個人所得・支出、シカゴ購買部景気指数
週末:沖縄県知事選挙、中国製造業PMI
1日(月):日銀短観、自動車販売台数、売買単位100株に統一、米ISM製造業景況感、中国国慶節、中国休場(~5日)、米カナダのNAFTA再交渉期限
2日(火):マネタリーベース、消費動向調査、マイクロソフトがイベント開催、インド休場
3日(水):米ADP雇用レポート、ISM非製造業景況感、韓国休場
4日(木):投資の日、米製造業受注
5日(金):家計調査、景気動向指数、米雇用統計、貿易収支、消費者信用残高
 
 
【10月】
 
1日(月)日銀短観、紙巻きタバコと加熱式タバコの増税、上場企業の売買単位統一、変化日、ノーベル生理学医学賞発表、日経平均定期入れ替え実施
2日(火)株安の日、ノーベル物理学賞発表
3日(水)ノーベル化学賞発表
4日(木)投資の日、パリ国際自動車ショー、上げの特異日
5日(金)金星逆行開始
6日(土)ストボフォーラム2018大阪
7日(日)ブラジル大統領選挙
8日(月)体育の日で休場、NY休場(コロンブスデー)
9日(火)株安の日
10日(水)北朝鮮労働党創建73周年、株安の日
11日(木)東京築市場が豊洲に移転。変化日、大幅高の特異日
12日(金)SQ、IMF・世銀年次総会(インドネシア・バリ~14日)、株安の日
15日(月)株高の日
16日(火)「シーテックジャパン2018」(~19日、幕張)、上げの特異日
17日(水)変化日、株高の日
18日(木)EU首脳会議(ブリュッセル~19日)
21日(日)ストボフォーラム2018名古屋
23日(火)変化日、明治改元から150年
24日(水)米ベージュブック
25日(木)ECB理事会
27日(土)プロ野球日本シリーズ開幕
28日(日)欧州サマータイム終了
29日(月)変化日
30日(火)日銀金融政策決定会合(~31日)、株高の日
 
中旬:世界鉄鋼協会総会(東京)
ルクセンブルグ総選挙、地方版図柄入りナンバープレート交付開始
ブレグジット交渉終了予定、京都市が宿泊税導入、アジアパラリンピック
排気ガスに国際基準の「WLTP」を導入
 
 
(兜町カタリスト櫻井)

 

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