今週は堅調展開だった。
前週までの強い基調が継続し、日経平均は26日まで8日続伸を記録。9月の配当落ちも即日で埋め、2万4000円台を回復するなど強い動きが続いた。
FOMCでは政策金利が0.25%引き上げられ、米長期金利の低下を受けて米国株が下落したことから、大きく売られる場面もあった。
しかし、米国株のネガティブ反応は一時的で、為替市場では円安が進みドル円は年初来高値を更新。これを受けた28日は大幅高となり、1月につけた年初来高値を上回った。
週間では約250円の上昇となり、週足では3週連続で陽線を形成した。
来週も堅調展開か。
10月に入り下半期相場がスタートする。日経平均の2万4000円台回復で投資家のリスク選好ムードも高まる中、良好な地合いが続きそうだ。
小売株を中心に5-8月が決算対象となる企業の業績発表が幾つか出てくることもあり、個別物色は引き続き活況が見込まれる。中国本土市場は長期休場で、週末には米雇用統計を控えるスケジュールのため、海外市場は様子見姿勢が強まりそう。
ただ、これは外部環境の落ち着きが期待できるという点でポジティブに捉えられると考える。雇用統計に向けて円安基調が強まるようなら、さらなる株高の支援材料となる可能性が高い。
この3週でトータル1800円の上昇と見事なもち合い上放れを演じており、短期から中期的な上昇局面に入った可能性が強まっている。
需給面ではこの9月中間期末において売るべき国内法人は概ね株式を売却済み。外国人は年初から日本株を6兆円以上も売り越しておりむしろ現状で買い戻さなくてはならない状況。個人投資家は年初来最低水準の信用買い残(株数ベース)とあり、全体として売りが枯れている状況といえます。2万3000円のカベを破り、需給の均衡が一気に買い方有利へ傾いたこの流れはしばらくの間変わらないだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
24747.96 ボリンジャー:+3σ(25日)
24595.24 ボリンジャー:+3σ(13週)
24200.86 ボリンジャー:+3σ(26週)
24179.65 ボリンジャー:+2σ(25日)
24120.04 ★日経平均株価28日終値
23980.12 ボリンジャー:+2σ(13週)
23905.95 6日移動平均線
23869.93 新値三本足陰転値
23657.96 ボリンジャー:+2σ(26週)
23625.79 均衡表転換線(日足)
23611.34 ボリンジャー:+1σ(25日)
23365.00 ボリンジャー:+1σ(13週)
23224.46 均衡表基準線(日足)
23115.06 ボリンジャー:+1σ(26週)
23068.71 均衡表転換線(週足)
23043.03 25日移動平均線
25日線や200日線など主な移動平均線は上昇を続けており、昨日の下落が格好のスピード調整となって再び騰勢を強めた。
週足では3本連続の陽線を引いて上昇中の13週線を大幅に上回り、強い上昇トレンドを窺わせた。
ボリンジャーバンドでは、日々線は昨日に続いて+1σから+2σのレンジのうち上方で推移し、強気相場を裏付けている。
■東証主体別売買動向・9月第3週、外国人は現先合計1兆4700億円強の大量買い越し
東京証券取引所が28日発表した9月第3週(9月18~21日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、現物の海外投資家が2770億9765万円と3週ぶりの買い越しとなった。前週は2819億2933万円の売り越しだった。
なお、先物ベース(日経225とTOPIXの先物・mini合計)で外国人は1兆1932億円の買い越し。現物・先物の合計では1兆4702億円の大量買い越し(前週は4117億円の買い越し)となった。
現物では、個人投資家は6698億9790万円と2週連続の売り越し。事業法人は555億8872万円と12週ぶりの売り越し。投資信託は2238億473万円と3週ぶりの売り越しだった。
目次
