「27年ぶり」

 
「27年ぶり」
 
週末のNY株式市場は小動き。
NYダウとNASDAQは小幅高。
S&Pはかすかに反落だった。
週足ではS&P500が0.5%下落。
通期売上高目標達成に楽観的な見方を示したインテルが3%上昇。
フェイスブックはセキュリティー上の欠陥が見つかり最大5000万件のアカウントに影響が出たと公表。
2%超下落した。
イタリア政府が示した2019年予算で財政赤字が従来目標よりも大幅に拡大見通し。
「これが欧州株の売りにつながり投資家が投資先として米国に目を向ける展開となった」という声も聞こえる。
個人消費支出は前月比0.3%増、コア個人消費支出(PCE)価格指数が前年同月比2%上昇。
ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)は100.1と今年3月以来の高水準。
10年国債利回りは3.05%台。
9月の国債相場は0.95%近く下落。
月間で1月以来の大幅安となった。
背景は財政赤字に対応するための国債発行とに見方だ。
「債券で心を躍らせる材料はない。
良いニュースはNY株が非常に底堅く推移したこと」という声。
債券市場と株式市場の違いが鮮明になってきた印象だ。
FRBが2020年まで利上げを継続するとの見方からドルが上昇。
イタリア予算案を巡る懸念がユーロの重しとなったことも影響した格好。
ドル円は113円台後半での推移。
米歳出法案はトランプ大統領の署名を経て成立。
今年度予算の今月末に期限切れを控え政府機関の閉鎖はひとまず回避。
 
大幅反発の週末・月末・中間期末。
「お化粧とかドレッシング」という古色蒼然とした言葉も甦らないではない。
日経平均は寄り付き283円高。
終始買い先行で一時500円近く上昇し24286円まで上伸。
1月23日のザラ場高値24129円を更新し27年ぶりの高水準となった。
「1月23日終値24124円に終値バースであと4円足りないから警戒」。
見えない影に怯えた負け惜しみのような声も聞こえる。
枝葉末節に拘り大局観を失っているというところ。
「23000円突破からはノンストップで24000円台に到達。
同じタイミングでドル円も年初来高値を更新。
この先も上昇トレンド継続」という見方がマトモだろう。
ソフトバンクが株式分割を考慮した実質で2000年3月以来18年半ぶりの高値に戻ったことは象徴だ。
週間では約250円上昇、週足では3週連続陽線。
月足は2015年5月以来の4カ月連続陽線。
3日新甫の9月は日経平均で1000円超の上昇と良い方に荒れた。
東証1部の売買代金は3兆1929億円と拡大。
値上がり1399銘柄、値下がり623銘柄。
新高値118銘柄、新安値28銘柄。
騰落レシオは131.65%。
25日線(23043円)からは4.7%、200日線(22469円)からは7.3%のプラスかい離。
5日線は23952円。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.958%、買い方▲7.320%とその差は依然拡大。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲13.89%、買い方▲12.75%とようやく逆転。
個人の逆襲の狼煙になるかも知れない。
空売り比率は39.2%と40%割れ。
日経平均のPERは13.88倍でEPSは1737円。
9月第3週(18~21日)の主体別売買動向で外国人投資家が先物を1兆円規模で買い越し。
中間期末特有の動きとは言え悪くない。
シカゴ225先物終値は大証日中比165円高の24180円。
週末はボリンジャーのプラス2σの24179円で止まったがプラス3σは24747円だ。
気学では「人気に逆行して動く波乱日」。
火曜は「前日後場の相場に反して動くこと多し」。
水曜が「戻り売りの日」だ。
 
 
 
NYダウは18ドル高の26458ドルと続伸。
NASDAQは4ポイント高の8046ポイントと続伸。
S&P500は0.02ポイント安の2913ポイントと小幅に反落。
ダウ輸送株指数は4ポイント安の11379ポイント。
SOX指数は0.65%上昇。
3市場の売買高は70億株。
CME円建ては大証比20円高の24150円。
高値は24285円まであった。
ドル建ては大証比55ポイント高の24185ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比130円安の23870円。
ドル円は113.68円。
10年国債利回りは3.064%。
 
 
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
相模ゴム(5194)・・・動兆
 
相模ゴムに注目する。
同社はコンドーム大手。
製品が需要に追い付かずマレーシア工場を拡張。
新工場の生産拡大し在庫確保でき次第、販促強化検討。
隠れたインバウンド関連。
 

(兜町カタリスト櫻井)

 

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