31日の東京株式市場は、波乱含みの展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万2300円-2万2600円。
海外要因はネガティブで、前場はこれを嫌気して軟調な展開が想定される。
ただし、市場の注目は日銀金融政策決定会合の結果発表で、後場は動き一変の可能性もある。
同会合での、長期金利の誘導目標の柔軟化やETF(上場投資信託)の買い付けの見直しなどが報じられているが、内容を確認したいとして見送り姿勢が強まりそう。
一方で、直近で売り込まれた225採用銘柄などにはいったん買い戻しが入る可能性があることや、決算発表が本格化するなか、好業績銘柄への個別物色が継続されるとみられる。
為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の前半(30日終値111円02-04銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同129円55-59銭)と円安に振れている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所終値比55円安の2万2465円だった。
【好材料銘柄】
■ぐるなび <2440>
楽天 <4755> と資本業務提携。飲食店の予約サービスでの提携を強化。
ぐるなびの会員とポイントを楽天へ段階的に統合する。
資本面では、同社会長が保有する467万7600株を楽天に譲渡する。上期経常を75%上方修正。
■THEグローバル社 <3271>
前期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■サンセイランディック <3277>
上期経常を57%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■大日本住友製薬 <4506>
京都大学医学部附属病院と京都大学iPS細胞研究所が、iPS細胞由来ドーパミン神経前駆細胞を用いたパーキンソン病治療に関する医師主導治験を開始すると発表。
■ファンケル <4921>
上期経常を70%上方修正・16期ぶり最高益、通期も増額。
■日本冶金工業 <5480>
上期経常を31%上方修正、通期も増額。
■東京産業 <8070>
4-6月期(1Q)経常は3.1倍増益で着地。
■イー・ギャランティ <8771>
8月15日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。
4-6月期(1Q)経常は13%増益で着地。
■カプコン <9697>
4-6月期(1Q)経常は7.1倍増益で着地。
■GMOペパボ <3633> [JQ]
上期経常が3.1倍増益で着地・4-6月期は黒字浮上。
■グローバル・リンク・マネジメント <3486> [東証M]
上期経常を26%上方修正。
■アンジェス <4563> [東証M]
カナダVasomune社と急性呼吸不全の治療薬を共同開発する。
また、イスラエルのバイオ企業でマイクロバイオームのパイオニア、マイバイオティクス社と資本提携。上期最終は赤字縮小で着地。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
31(火)
黒田日銀総裁会見
日銀、経済・物価情勢の展望を公表
6月有効求人倍率(8:30)
6月完全失業率(8:30)
6月鉱工業生産(8:50)
7月消費動向調査(14:00)
《決算発表》
豊田織機、デンソー、第一三共、LIXIL G、アイシン精、三菱ケミHD、味の素、東武、ミツコシイセタン、住友化、協和キリン、武田、フジHD、コーセー、小林製薬、AGC、TOTO、JFEHD、住友電、マキタ、NEC、ルネサス、シャープ、ソニー、ローム、京セラ、村田製、ホンダ、JR西日本、ヤマトHD、JAL、ANA、中部電、コナミHD、ABホテル、日東電、任天堂、豊通商、りそなHD、みずほ、パナソニック、スタートトゥ、SBI
【海外】
中国7月製造業PMI(10:00)
FOMC(~8/1)
米6月個人所得(21:30)
米6月個人支出(21:30)
米5月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米7月シカゴ購買部協会景気指数(22:45)
米7月消費者信頼感指数(23:00)
《米決算発表》
アップル、ファイザー、ラルフローレン・コーポレーション、プログレッシブ・コープ、プロクター・アンド・ギャンブル、アルコア、アカマイ・テクノロジーズ、イートン・コーポレーション、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド、エコラボ、ジョンソンコントロールズ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
