日銀の発表を受け、米ドル円は売買が交錯。

[概況]

31日、東京外国為替市場の米ドル円は日銀の発表を受け、111円前後で売買が交錯した。日銀の金融政策決定会合において、0%程度としている長期金利の誘導目標の柔軟化を発表した。ただ緩和長期化の副作用にも配慮し、長期国債は「弾力的に買い入れる」とし、事実上、長期金利の一時的な上振れも容認する。
 
また、日銀は政策金利の先行きを示すフォワードガイダンスを導入し、2%物価目標の実現にも強い意欲を示した。これらを受け、米ドル円は様々な思惑などから上下動。その後、本日の高値111.600円まで上昇した。現在、欧州時間に入り、米ドル円は111.550円付近で高値圏を維持している。
この後は6月米PCEコアデフレーター(予想;前月比2.0% 前回:前月比2.0%)など米経済指標の発表が予定されている。テクニカル的には米ドル円は20日移動平均線(111.532円)付近を推移しており、上値抵抗となる可能性も考えられる。
一方、下限では55日移動平均線(110.608円)などが控えている。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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