3日午前の日経平均株価は小幅に反発した。午前の終値は前日比32円62銭高の2万2545円15銭だった。
朝方は輸出関連銘柄を中心に買いが優勢だった。ただ、取引開始から20分足らずで買いは一巡し、その後は伸び悩む銘柄が多かった。
日経平均株価は午前9時17分に付けた2万2613円50銭(前日比100円97銭)で上昇が止まり、前場中盤に前日終値付近まで上げ幅を縮小する場面があった。
長期金利の上昇をきっかけに買われていた銀行や保険株に利益確定売りが出たのも相場の重荷となった。
前日の米ナスダック総合指数の上昇が買い材料視された。ただ、為替が前日午後3時時点との対比で小幅な円安にとどまったため、「株価の上昇に勢いはなかった」という。
市場からは「中国・上海総合指数の動向が気になるが、(小動きで)きのうのような波乱にはならず、ホッとしている。
今晩の米7月雇用統計の発表を前に全般は様子見だ。来週は週末に決算発表のピークを迎え、好業績銘柄が買われようが、夏休みモード入りでSQ(特別清算指数)算出も控えており、先物の動きには注意する必要があろう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆752億円、売買高は6億7665万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は530。
値下がりは1487と全体の7割を占め、変わらずは85銘柄だった。
業種別株価指数(全33業種)はその他製品、小売業、輸送用機器などが上昇し、銀行業、食料品、空運業が下落した。
個別では、7月の国内既存店の減収が小幅にとどまったファストリが高い。スズキやKDDI、任天堂の上げも目立った。東京エレクトロン、パナソニックも買い優勢。ヴィンクス、新日鉄住金ソリューションズ、日本金銭機械などが値を飛ばし、芝浦メカトロニクス、フジミインコーポレーテッドなども物色人気となった。
一方、2日に決算を発表したアサヒやクボタが大幅安。京セラや日東電は売りが優勢となった。メガチップスが一時ストップ安に売られたほか、山崎製パンも急落。アカツキ、カカクコムなども大きく売り込まれた。
東証2部株価指数は前日比20.99ポイント安の7327.03ポイントと続落した。
出来高3948万株。値上がり銘柄数は144、値下がり銘柄数は238となった。
個別では、いい生活、ダイナパック、フマキラー、マルゼン、岡野バルブ製造など9銘柄が年初来安値を更新。タツモ、ビート・ホールディングス・リミテッド、アイル、Oak キャピタル、イワキが売られた。
一方、プレミアムウォーターホールディングス、キクカワエンタープライズが年初来高値を更新。セーラー万年筆、サンユウ、青山財産ネットワークス、タクミナ、高松機械工業が買われた。
