10日の東京株式市場は、もみ合い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万2400円-2万2700円。
欧米株、ドル円ともに方向感には乏しく、全体的には動きづらいだろう。
手掛かり材料に乏しいなか、週末要因や夏季休暇入りを前にしたポジション調整の売りなどから、軟調な動きとなる可能性もありそう。
決算銘柄を中心に個別物色の活況が期待でき、下値は堅いだろう。
一方、通商面での不透明感から上値も追いづらく、2万2500円近辺に収れんする展開を予想する。
また、8月限ミニ先物・オプションのSQ(特別清算指数)の市場速報値が意識される場面も想定される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の前半(9日終値111円04-05銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の前半(同128円62-66銭)と円高に振れている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所終値比40円安の2万2560円だった。ワシントンで日米閣僚級による貿易協議(FFR)の初会合が行われたが、10日も継続して協議することが決まった。
【好材料銘柄】
■日本ドライケミカル <1909>
9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■ネクソン <3659>
上期税引き前は85%増益で上振れ着地。
■Ubicomホールディングス <3937>
上期経常を一転17%増益に上方修正・2期ぶり最高益更新へ。
■昭和シェル石油 <5002>
今期経常を63%上方修正、配当も53.5円増額。また、発行済み株式数(自社株を除く)の1.59%にあたる600万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施する。今回取得した株式は11月30日付ですべて消却する。
■富士石油 <5017>
今期経常を一転19%増益に上方修正。
■ヨータイ <5357>
今期経常を一転1%増益に上方修正・最高益更新へ。
■鎌倉新書 <6184>
8月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施。最低投資金額は現在の4分の1に低下する。
■ブラザー工業 <6448>
4-6月期(1Q)税引き前は73%増益で着地。
■ハピネット <7552>
4-6月期(1Q)経常は92%増益で着地。
■フジマック <5965>
9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■岡本工作機械製作所 <6125>
4-6月期(1Q)経常は6.6倍増益で着地。
■キョウデン <6881>
4-6月期(1Q)経常は67%増益で着地。
■ユニバンス <7254>
上期経常を一転2.7倍増益に上方修正、通期も増額。
■シンクレイヤ <1724>
4-6月期(1Q)経常は101倍増益・通期計画を超過。
■Eストアー <4304>
発行済み株式数の50.02%にあたる516万5902株の自社株を消却する。消却予定日は8月31日。4-6月期(1Q)経常は35%増益で着地。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
10(金)
4-6月期GDP(8:50)
7月国内企業物価指数(8:50)
6月第3次産業活動指数(13:30)
オプションSQ
《決算発表》
リクルートHD、東京海上、戸田建、前田建、浜ゴム、レオパレス21、近鉄GHD、東映、ショーボンド、前田道、パーソルHD、エア・ウォーター、ケネディクス、三井金、東プレ、アマダHD、日本郵政、栗田工、かんぽ、ゆうちょ、ドンキホーテH、ナカニシ、凸版印、青山商、ヤオコー、イオンFS、リログループ、SGHD、セコム、アサヒインテック、セイノーHD、コカコーラBJH、Dガレージ、マブチ、SOMPOHD
【海外】
米7月消費者物価指数(21:30)
米7月財政収支(8/11 3:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
