23日午前の日経平均株価は続伸し、前日比41円35銭高の2万2403円90銭だった。
朝方から買い先行でスタート。日本時間の午後1時すぎに、米中双方が約160億ドル分の関税引き上げを発動する見込みだが、中国・上海株式相場が小幅ながら反発して始まったことも投資家心理を改善させた。
外国為替市場で円相場が1ドル=110円80銭台まで下げて輸出採算悪化への懸念が和らぎ、主力株への買いを促した。
日経平均先物に買いが入り、値がさ株が主導する形で日経平均は上げ幅を100円あまりに広げる場面があった。ただ、100円強上昇後は上値は重く、後半に伸び悩んだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8406億円、売買高は5億3268万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1245、値下がりは737、変わらずは118銘柄だった。
東証業種別指数は全33業種のうち、上昇は17業種、下落は16業種だった。
上昇は、石油・石炭製品、小売業、パルプ・紙と続き、下落は、ゴム製品、輸送用機器械、非鉄金属と続いた。
個別では、ファーストリテイリングが大幅高、東京エレクトロンもしっかり。村田製作所、資生堂も堅調。ネオスが急騰、KDDIやセコムも買われた。
半面、トヨタ自動車、スズキといった自動車株が安く、スルガ銀行も下値模索。ファナックも軟調。大同メタル工業が急落した、コマツや日立建機が売られTATERU、マブチモーターが売られた。
東証2部株価指数は前日比4.83ポイント安の7057.53ポイントと反落した。値上がり銘柄数は231、値下がり銘柄数は141となった。
個別では、アスモ、中央ビルト工業、旭松食品、上村工業、森下仁丹など17銘柄が年初来安値を更新した。
アシードホールディングス、朝日インテック、ハイレックスコーポレーション、デュアルタップ、昭和飛行機工業は売られた。
半面、さくらケーシーエス、コーア商事ホールディングス、鈴与シンワートが年初来高値を更新した。
タツモ、チャーム・ケア・コーポレーション、ネットマーケティング、ピクセラは買われた。
