週明けのNY株式市場で主要指数は続伸。
NYダウは259ドル高の26049ドルと2月初め以来約半年ぶりの高値水準を回復。
最高値(26616ドル)までは560ドルあまりだ。
「NAFTA再交渉で米国とメキシコが2国間で大筋合意。
貿易摩擦への過度の懸念が薄れた」との解釈だ。
米国とメキシコが自動車関税撤廃でも原則合意に達したことからGMやフォードが上昇。
金利の上昇傾向からゴールドマンなど金融セクターも上昇。
投資心理の改善から資金はネットフリックスなどネット関連セクターにも向かった。
シカゴ連銀全米活動指数は市場予想を下回って着地したが市場心理はリスクオン。
S&P500、NASDAQ、ラッセル2000はそろって史上最高値を更新。
NASDAQは史上初の8000ポイント台乗せとなった。
過去約20年では最も短い期間で1000ポイントの上昇を達成したことになる。
フェイスブックやアップルの上昇を背景にNASDAQは年初来16%上昇。
S&P500の上昇率を大きく上回った。
NASDAQ版恐怖指数のVXNは反発し15.60。
VIX(恐怖)指数も反発。
「日経VIも7日ぶりの反発。
世界同時株高が進む中でボラの低下基調が一服」という見方だ。
「1950年以降、中間選挙がある年の9月は株が弱いというのがアノマリー。
NYダウは11回下落。下落率は平均で1.0%。
S&P500は9回下落で平均下落率は0.4%。
NASDAQが1971年以降で7回下落。平均下落率は0.8%。
2001年世界同時テロ、08年リーマンショック、11年は米国の債務上限問題など9月は警戒の月」。
そんな売り方的な声も聞こえる。
債券利回りは小幅に上昇(価格は下落)。
10年国債利回りは2.84%。
ドル円は111円台前半での推移。
「8週連続の火曜日へ」
日経平均は5日続伸。
月曜の6連敗は逃れ高値は22838円と23000円台が射程圏内となった。
TOPIXも節目の1710ポイントを奪還。
新興市場は4日続伸。
値上がり銘柄数1767、値下がり銘柄数273。
新高値53、新安値11。
しかし騰落レシオは98.84%。
東証1部の売買代金は7日連続の2兆円割れで過熱感は全くない。
「警戒感よりも安心感」という奇妙な声も出てきた。
8月SQ値11655円、8月陽線基準値22746円も超えてきた。
NTレシオは13.19に低下。
25日線からは1.5%、200日線からは1.8%のプラスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.883%(前日▲10.710%)。
買い方▲9.459%(前日▲10.951%)と逆転し買い方有利。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▼6.03%(前日▲5.56%)。
買い方▲16.37%(前日▲19.1%)。
こちらも順調に差を縮小。
やはり売り方が4日連続プラスになったのは底打ちサインだった。
空売り比率は41.2%と21日連続の40%超。
しかも空売り規制なしの比率は7.1%。
8%が相場転換点とすれば近づいてきた。
ちなみに7月6日は8.3%だった。
7月の流れを踏襲するならあと数字は堅調と読める。
日経平均採用銘柄のPERは13.19倍。
EPSは1728.55円と微かながら増加基調だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比115円高の22885円。
高値は22925円。
取引は低調で、推定売買高は16020枚だった。
5月21日(23050円)、6月12日(23011円)、7月18日(22949円)。
4度目の23000円トライだ。
8週連続高を迎えそうな火曜日。
(兜町カタリスト櫻井)
