「ジジイ」

8月権利配当落ち分14円を埋めて前場の日経平均は一時3ケタの上昇。
しかも高値のナイトコ引け。
昨日の安値引けでの日足陰線などどこ吹く風という印象だ。
6営業日の間に700円の上昇だから「盆明けの株高」となった。
8月期決算のファーストリテイリングの予想期末配当200円。
2月期決算銘柄ではイオンの8月中間期末配当17円の配当落ちなどがある。
「株は高いぞ水曜日」と言い切るにはまだ時期尚早で今日でようやく今年12勝目。

史上最高値を更新しているS&P500のEPSは172ドル。
年初の147ドルから17%の増加だ。
一方PERは18倍台前半→16倍台半ばに低下。
バリュエーションは高くないという証拠でもある。
年初からのNYダウの上昇率は5.44%、NASDAQは16%、S&P500は8.3%だ。
一方で日経平均株価のEPSは1728円まで増加。
年初の1519円から13.7%の増加。
PERは15倍台→13倍台。
同様に低下している。
もっともS&P500は史上最高値。
日経平均は年初来高値を上回れずどころか高値を5%下回った水準。
年初からはわずか0.21%の上昇だ。
「良いニュースの大きく反応し悪い話は材料しない」のがNY。
この逆が東京。
これが大きな差となっている。
相場に乗り遅れてイヤイヤ園的に参加するのを「ペイントレード」という。
「別れの痛みは再会の喜びに比べれば何でもない」という名言もある。
必要なのは癒やしではなく挑戦心だろうと思う。

キーワードは「ジ・ジ・イ」との見方。
「ジ」は自民党総裁選そして中国の「人民元」。
そして「イ」はインフレ。
自民党総裁選でアベノミクスが継続。
その前提として票集めのための政策が登場。
人民元安は止まり、アメリカはぬるま湯を継続する。
「ジジイ」はそんなに難しいことではない。
「永遠のレンジ相場は起こり得ない」という市場関係者の指摘は正しい。

(櫻井)。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次