[概況]
29日の欧米為替市場は、ポンド円の上昇が顕著だった。背景には英国のEU離脱交渉の協議を前に伝わった要人発言が挙げられる。
具体的にはEUのバルニエ主席交渉官よる「EUは前例のない協力関係を英国に提案する用意がある」との発言で、これにより懸念されていた英国の合意なき離脱が後退し、英ポンドの買いが誘われたようだ。
ポンド円の値動きを詳しく追うと、欧州時間序盤は143円台前半を推移していたが、上記の発言が伝わると急反発し、144円台半ばまで水準を切り上げた。その後も、ポンド円の上昇は続き、高値145.63円まで買い進められることとなった。30日の東京外国為替市場の英ポンド円は、大幅上昇に対する利益確定の売りに注意が必要か。
[提供:カネツFX証券株式会社]
