調整含みの展開か。

今週の株式相場は堅調だった。
S&P500やナスダックが史上最高値を更新するなど、米国株の強い動きを受けて週初から水準を切り上げる展開。日経平均は、2万3000円台に到達し、地合いもリスクオンに傾いた。ただ、2万3000円を超えると上値が重くなるといったアンバランスな動きも見られた。基調は非常に強く、30日までは8日続伸を記録。
週間では約263円の上昇となり、週足では3週連続で陽線を形成した。
 
 
さて、来週(9月3-7日)は、調整含みの展開か。
トランプ米大統領は来週にも中国製品に対し2000億ドル(約22兆2000億円)の追加関税第3弾を発動すると伝わり、再び米中貿易摩擦問題への懸念がくすぶり出している。追加関税としては、これまでで最大規模であり、通商対立が一段とエスカレートすることになる。米国発の貿易関連ニュース次第では、相場に悪影響を及ぼしかねない。
 
ただ、追加関税第2弾が発動(8月23日)された際は、第1弾発動(7月6日)直後と同様にアク抜けにつながった経緯があり、目先調整は限定されるとの見方も根強い。一方、日経平均株価2万3000円は強力な壁として意識されており、大台を突破するには新たな買い材料待ちといえる。
 
マザーズ指数は、25日線(1001p、8/31時点、以下同じ)が控え、心理的節目でもある1000pどころが下値のメドとなる。これを割り込むことなく、13週線(1052p)や26週線(1109p)を上回ることができるかに注目したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(31日現在)
 
23350.25  ボリンジャー:+2σ(26週)
23261.87  ボリンジャー:+3σ(25日)
23081.48  ボリンジャー:+2σ(13週)
23007.43  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
22865.15  ★日経平均株価31日終値
 
22804.02  ボリンジャー:+1σ(26週)
22799.64  新値三本足陰転値
22799.63  6日移動平均線
22799.37  ボリンジャー:+1σ(13週)
22752.99  ボリンジャー:+1σ(25日)
22542.66  均衡表転換線(日足)
22517.25  13週移動平均線
22498.55  25日移動平均線
22469.42  75日移動平均線
22441.75  均衡表基準線(日足)
22425.87  均衡表雲上限(日足)
22407.83  200日移動平均線
22257.78  26週移動平均線
22256.67  均衡表雲下限(日足)
22247.56  均衡表転換線(週足)
22244.11  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
 
ローソク足は長めの下ひげを作って引けた。24日高値と27日安値で形成する窓を埋めずに取引を終え、下値の堅さを示した。ザラ場では、一時下回った5日線を、終値ベースでは上回ったほか、25日線が上向きで推移し、強気トレンドを維持した。
 
ボリンジャーバンドでは、4日ぶりにザラ場高値が+2σに届かず一時+1σを割る場面もあり、高値トライから調整局面に入ったことが窺える。
 
 
【東証1部に指定】 
(31日大引け後発表分)
 
●タツモ <6266> [東証2]
東証は9月21日付で東証1部に指定する。
 
 
【増資・売り出し】
 (31日大引け後 発表分)
 
○タツモ <6266> [東証2]
173万9200株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限26万0800株の第三者割当増資を行う。
発行価格は9月10日から12日までのいずれかの日に決定。
 

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