予想を下回る経済指標に売られるが、株価の上昇にドルも買い戻される

[概況]

NY市場に入り発表された新規失業保険申請件数は予想より増え、第1四半期GDP確報値も予想を下回ってドルは売られ、欧米市場安値となる110.075円まで値下がりした。
 
しかし110円は割れず揉み合いに戻ると、下落で始まったNY株式市場がプラスを回復して中盤以降は上値を伸ばした事などにドルも買われてそれまでの高値を上抜いた。そしてNY市場終盤に当日高値110.645円まで上昇し、最後も前日比+21.5銭高の110.505円と110円半ばを超えて引け、ユーロも+35.5銭高で引けた。
 
一方ポンドは一時5月30日以来の安値まで下げて、最後も-17銭で引けるなど、主要通貨はマチマチな動きとなった。この日の米経済指標は予想を下回ったが、NY株式市場の上昇にドルも買われて110円台半ばを超える上昇となるなど、米経済の好調を受けた利上げ期待や株価上昇によるドル買いと貿易摩擦を警戒するリスク回避による売りとの綱引きはまだ続きそうだ。
本日は米財務省が対米投資制限に関する報告書を公表するとの事だが、それまでは様子見の揉み合いか。

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

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