6日午前の日経平均株価が反発し、前引けは前日比144円90銭高の2万1691円89銭だった。上げ幅は一時200円を超えた。
ただ、中国・上海総合指数が上昇して始まった後下げに転じたこともあり、日経平均も伸び悩んだ。
米国の駐独大使が、米国と欧州連合(EU)で自動車の輸入関税をゼロにしようと提案したと報じられた。米中の追加関税問題に関しては、6日の発動に続く措置をめぐり、新たな情報が出なかった。このため、市場では「前日まで強かった通商問題への警戒感がやや緩んだ」と受け止められた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆614億円、売買高は6億5144万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1494、値下がりは520、変わらずは81だった。
業種別株価指数(33業種)は、医薬品、鉄鋼、ゴム製品の上昇が目立った。下落は石油・石炭製品、その他製品、空運業など。
個別では、エーザイがストップ高となり年初来高値を更新した。トヨタ自動車、ソフトバンクグループも上昇した。マネックスグループが物色人気となったほか、キーエンスも買われた。大陽日酸が値を飛ばし、クスリのアオキホールディングス、レノバなども高い。
半面、任天堂が軟調で年初来安値を更新した。良品計画が下落したほか、資生堂も冴えない。クリーク・アンド・リバー社が大幅安、ぐるなび、トーセイも値を下げた。
東証2部株価指数は前日比77.23ポイント高の7193.15ポイントと5日ぶり反発した。出来高6915万株。値上がり銘柄数は291、値下がり銘柄数は134となった。
個別では、ビート・ホールディングス・リミテッド、ピクセラ、北日本紡績、アサヒ衛陶、ぷらっとホームが買われた。
一方、ブルボン、FUJIKOH、アウンコンサルティング、アスモ、ユタカフーズなど57銘柄が年初来安値を更新。川口化学工業、平和紙業、サイオス、カワサキ、サンコーテクノが売られた。
