ペイフォワードそしてメビウスの輪。
相場は永遠に続くし買ったら怖い、売ったら寂しい世界。
まさにペイフォワードだ。
メビウスの輪のように輪廻転生であることもまた事実。
いつまでも回り続けるメリーゴーランド。
それが相場だ。
一方で浅草寺では「ほおづき市」。
別名「四万六千日」。
いなせな恰好の売り子たちが声をあげたほおずき売り。
境内は朝から晩まで参拝者で埋まる。
「観世音菩薩の功徳に感謝して参拝しほおずき市を散策して江戸情緒を味わいたい」。
というよりは一生の功徳を享受してみたいところでもある。
「ほおづき」ではなく「赤トウモロコシ」を売る神社もあるという。
理由は「赤トウモロコシ」を軒に吊るしていた農家だけが落雷の被害にあわなかったことがあるからだという。
赤は株高のしるしでもある。
週明けのNY株式は大幅高で3日続伸。
NYダウは320ドル高の24776ドルと6月18日以来3週ぶりの高値で終えた。
上昇幅は6月6日以来ほぼ1カ月ぶりの大きさ。
「主要企業の4~6月期決算が良好な内容になるとの期待感からの買い」という見方だ。
中国事業の比率が高い銘柄に見直し買いが入ったのも好材料。
建機のキャタピラーと航空機のボーイングが大幅高。
2銘柄でダウ平均を約87ドル押し上げた。
週末に200日移動平均(24376ドル)を回復し週明けに25日線(24721ドル)を回復した格好。
日足陽線3本も形は悪くない。
昨年末終値(24719ドル)を上回り年初来でプラス圏を回復した。
NASDAQは過去最高値を付けた6月20日以来の高値水準。
金融、資本財・サービス、エネルギーなどのセクターが上昇。
債券市場は株高を受けて軟調展開。
10年国債利回りは2.858%。
英国でEU離脱交渉を巡って主要閣僚が相次いで辞任。
英メイ政権の先行き不透明感が拡大しポンドが下落。
ドル買ポンド売りの動きはドル円にも波及。
1ドル110円台後半での推移。
週明けの日経平均は続伸。
寄り付きは50円高。
その後一時317円高まで上昇。
日経平均は2万2000円、TOPIXも1700ポイントを回復した。
値上がり銘柄1649、値下がり銘柄390は良かった。
しかし新高値35銘柄、新安値83銘柄はまだ病み上がりモード。
4日続落して金曜日と月曜の2日戻り。
「火曜にどこまで戻れるかが課題。
希望は先週月曜日の始値23000円台」という高望みも聞こえてきた。
個別でエーザイの2日連続ストップ高。
村田、太陽誘電、TDK、ケミコンがそろって年初来高値を更新。
東証1部の売買代金は2兆415億円とかろうじての2兆円台だからエネルギー量と質の綱引きとなっている。
当面は6月末水準(22304円)の早期回復が課題。
25日線も22394円でまだ1.5%のマイナス乖離だ。
その手の26週線(22195円)をブレーク出来なければいけないという宿命だ。
空売り比率は40.6%と低下したが16日連続の40%超だ。
NTレシオは12.88倍。
騰落レシオは81.39%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.090%(前日▲9.924%)。
買い方▲12.917%(前日▲14.326%)と拮抗。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲23.36%(前日▲19.88%)。
買い方▲21.00%(前日▲22.84%)と逆転。
売り方も苦しくなってきた。
1.8兆円台まで落ち込んだ裁定買い残をどこまで積み増すかがポイントだ。
日経平均採用銘柄のPERは13.14倍でEPSは1678円。
ここは決算発表前の静けさといった印象。
シカゴ225先物終値は大証日中比115円高の22185円。
3日連続日足陽線と25日線回復に期待というところだ。
気学では「前日の相場に逆行し押し目か戻りを調べる」。
水曜は「上寄りすると押し込むが安寄りすると跳ね上がる日」。
いずれも難解だ。
(兜町カタリスト櫻井)
