[概況]
10日の東京外国為替市場は、英ポンドとトルコリラ相場が当該国の政局に対する不安を懸念し神経質な値動きとなった。
まず、英ポンドはデービス英EU担当相とジェイソン英外相の辞任により、EU離脱へのプロセスが大きく停滞するのではとの不安が英ポンド売りを誘った。
一方、トルコリラは再選の就任宣誓を実施したエルドアン大統領の新政権の閣僚内に、独裁色が濃い同大統領の緩衝役として期待されていたシムシュキ前副首相の名がなかったことを失望し、売り圧力を強めた。
昨日のNY時間は、これらの材料を嫌気し英ポンドとトルコリラが対円で大きく水準を切り下げることに。
しかし、東京時間では特に英ポンド円の買戻しが優勢となり、英ポンド円は本日の高値147.80円と、昨日の高値を更新する動きを見せた。
また、トルコリラ円は東京時間において高値23.92円まで上昇するも、その後は戻り売りの展開で現在は23.50円台を推移している。
[提供:カネツFX証券株式会社]
