「月満つれば欠く」とか「夜の次は朝」とかがわかりやすく似合う日。
日銀がTOPIX重視の方向を向くという225偏重は是正するといった途端にNT倍率は低下。
日経平均マイナス、TOPIX大幅高という動き。
圧倒的に値上がり銘柄数が多いのに日経平均マイナスという歪さは今に始まったことではない。
しかもただ一紙だけの観測報道。
やはりこの市場はどこか歪んでいる。
憂うるべきは日銀のスタンスではなく、一部特定銘柄依存型指数を許してきた市場に他ならない。
歴史的に高まったNT倍率の是正を考えるには格好のタイミングとなった来週の日銀金融政策決定会合。
スケジュールが先なのか、イベントのつじつま合わせのすくジュールなのかは不明。
ただ、これが相場の一つ正体でもある。
7月26日は株安の日。
勝手雲が白くねじれる明日27日からの逆襲に期待というところだろうか。
そういう意味ではまさに「駆け引き」だ。
楽天証券のサイト「トウシル」でのドルコスト法のコラム。
富山の(株)Fanの尾口紘一代表取締役が書いている。
毎月1万円ずつ10年間投資したケーススタディだ。
投資元本は合計120万円。
(1)1万円でスタートし2000円まで下落後5000円まで戻った。
(2)1万円でスタートし2000円まで下落後1万円まで戻った。
(3)1万円でスタートし一度も下がることなく2万円まで上昇。
気持ちとしては(3)のケースを望むことが多いだろう。
(2)のケースでは心が折れず持ちこたえられるかどうかが問われるだろう。
投資心理は常に(3)のケースを望んでいる筈だ。
しかし実際のパフォーマンスは(1)120万円→139万円(15%)。
(2)120万円→241万円(△100%)。
(3)120万円→166万円(△39%)。
上がり続けるよりも一度下がったほうがパファーマンスは良いことになる。
つまり下落局面がなければ株では儲けにくいという論理。
許容したくないがこれが現実だ。
下げを嘆くのではなく「騒がず踊らず静かに淡々と」は間違ってはいないのである。
もっとも・・・。
悪いシミュレーションもある。
(4)1万円でスタートとし1万8000円まで上昇後1万円に下落。
120万円→88万円(▲26.5%)
(櫻井)。
