[概況]
26日東京時間の外国為替市場は、軒並み円高での推移となっている。
米ドル円はじりじりと水準を切り下げ一時110.590円まで本営業日の安値を更新したほか、豪ドル円も同様の値動きとなり一時82.210円まで下押ししている。
この値動きについて一部の市場関係者からは、一部報道で30日より開催される日銀金融政策決定会合にて年間6兆円程度購入している上場投資信託(ETF)の購入配分について見直しを検討するとの一部報道があったことから、本邦勢が円買いに動いたようだ。
このあとの時間については、20:45に欧州中央銀行(ECB)理事会で決定された金融政策の発表があり、その後の21:30よりドラギECB総裁の会見が予定されている。
前回の理事会では年内の量的緩和政策は年内に終了が発表された一方、少なくとも来年夏までは利上げを行わないことも同時に示された。今回の理事会では、新規材料は提供されないとの見方が大勢となっている。
ただ、利上げ時期については、「来年の夏」との表現について、一部メンバーからは7月利上げの可能性が指摘される一方、秋以降との解釈もあるようだ。
ドラギECB総裁の会見では、玉虫色の発言が予想されるが、発言ごとのニュアンス次第でユーロが上下に振れる可能性も考えられそうだといった声が聞かれている。
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