NY株式市場はマチマチの動き。
NASDAQは1%の下落となり約1日月ぶりの大幅下落。
背景はファイスブックの急落。
前日発表した決算で、向こう数年の利益率が悪化するとの見通しを示したことが想定通り嫌気された。
一時19.6%下落して時価総額約1240億ドルを消失。
これはツイッターの時価総額の4倍近く。
1日の下げでは米国株式市場史上最悪となる見込みという。
ザッカーバーグCEOの資産は158億ドル減少したとの計算されている。
バイオジェンの急落も響きS&P500も下落したがNYダウは上昇。
米欧の貿易を巡る交渉開始合意を好感。
原油先物相場の上昇も追い風となった。
「相場を主導してきた大手ハイテク株が圧力にさらされた。
こうした局面で循環買いがみられるのは健全だ」という指摘もある。
3市場の売買高は70.5億株と直近20日平均の60.6億株を上回りエネルギーは増加基調。
アマゾンの第2四半期決算は、堅調なネット通販動向に加え、クラウドサービスへの需要拡大を追い風に39%の増収。
利益は過去最高を記録。
時間外取引で同社株は2%超上昇。
耐久財受注統計は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財の受注が前月比0.6%増。
市場予想の0.4%増を上回った。
「第2四半期は設備投資が底堅く伸びた」との解釈。
10年債利回りは2.98%台と6週間ぶりの水準に上昇。
第2四半期GDP速報値について好調を予想する向きが多いことが背景だ。
ユーロは1ヶ月ぶりの大幅下落。
連れてドル円は111円台前半での推移。
日経売りのTOPIX買いの構図となった木曜。
東証1部の値上がり銘柄数1733、値下がり309銘柄。
「指数主導の上昇・下落局面では日経平均だけが違和感のある動きをするが違和感は相当なもの」という声が聞こえる。
「マーケット正常化への一歩」という見方も出始めた。
穿った見方は「地銀の株価対策」。
ETF買いのTOPIX型重視で地銀株に日銀資金が幅広く流入。
その結果、地銀株を公平に下支え。
地銀が運用対象として保有しているETFの株価上昇(=運用益拡大)にもつながる。
素晴らしい論法だ。
新高値は72(前日41)、新安値は2(前日10)。
NT倍率は12.70倍まで低下した。
今年は最大13.06倍(7月13日)、最低12.38倍(3月23日)だ。
騰落レシオは101.92%と5月28日以来約2ヶ月ぶりのの3ケタ復活。
25日線(22296円)からは1.4%のプラスかい離。
200日線(22294円)からは1.3%のプラスかい離。
一目均衡の雲の上限は22540円だ。
昨日終値を5日線(22561円)で支えたところが印象的だ。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.651%、買い方▲9.307%と1ケタまで低下。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲24.42%。
買い方▲18.22%と差は拡大。
空売り比率は40.4%と8日連続40%超。
にわかに主役となってきたTOPIX。
25日線(1726)、75日線(1755)、200日線(1768)と順番が逆。
200日線上抜けトライに期待の週末だ。
TOPIXの一目均衡の雲の上限は1769ポイント。
シカゴ225先物終値は大証日中比75円高の22635円。
高値は22660円。
日経平均は昨日の寄り高値22711円をクリアできるかどうかが課題だ。
日経平均もTOPIXも勝手雲は今日が白くねじれる日。
気学では「変化注意日」となっている。
来週月曜は「逆行性強く前後場仕成りを変えて動く」。
火曜は「高値の一歩を前進する重要日」。
この先は悪くない。
1年ぶりに10年国債利回りは0.1%。
来週の日銀金融政策決定会合を睨んでの催促の動きなのか準備の動きなのか。
国債市場の機能低下という副作用を抑える行動に日銀が出るのかどうか。
と考えるのは債券畑の心理。
野村の第1四半期の純利益が90%減になった理由は「債券売買益不振響く」。
「リスクの取り方に慎重になりすぎた」というのがCFOのコメント。
証券会社がリスクを取らないのだから顧客がリスクを取る訳がない。
これは自明の理だろう。
しかしまだ債券に執着するのだろうか。
債券価格の下落という別の副作用もあるがこの水準での金利上昇は悪くはない。
「金利がないから未来に希望がない」。
イスラムが金利を禁じたのはその強烈な果実を警戒していたからだろうか。
それにしても・・・。
市場がホッとしてくると登場するのは中東問題。
今度はサウジのタンカーがイエメンの武装組織に攻撃された。
サウジは紅海経由の原油輸送を停止。
多くの作戦を展開し始めた。
コモデティの連中は悪材料がなくなると視点を中東に持っていく傾向がある。
ただこれを無視できないとことがややこしいところだ。
「油断」は大敵であることは間
9月の自民党総裁選は安倍3選を既定路線として自民党は「予算」に向けて動き始めた。
増額要求ばかりで過去最大の大型予算になる可能性が高いという。
官邸の思考は「デフレからの完全脱却のための予算」。
そして話題になっているのは当面次のような部分だ。
国際研究拠点誘致へ5000億円規模。
整備新幹線など交通網整備。
全国での防災・減災対策。
消費増税による家計負担増を現金給付で相殺。
米政権からに防衛装備品購入増。
まあ、一通りは満足する格好になるのだろう。
現金給付みたいなバラマキはあまり意味はないとは思われるが・・・。
NYダウは112ドル高の25527ドルと3日続伸。
NASDAQは80ポイント安の7852ポイントと反落。
S&P500は8ポイント安の2837ポイントと4日ぶりの反落。
ダウ輸送株指数は91ポイント高の10984イント。
3市場の売買高は70.4億株と拡大。
CME円建ては大証比60円高の22620円。
ドル建ては大証80ポイント高の22640ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比80円高の22640円。
ドル円は111.23円。
10年国債利回りは2.982%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
SOU(9270)・・・動兆。
SOUに注目する。
同社はブランド品リユース大手。
なんぼや」など店舗は買い取りに特化し販売は自社オークション。
資産管理アプリに期待感。
業績は好調。
(5180円)。
(兜町カタリスト櫻井)
