「運」

日本ダービーについてのある老練な市場関係者のコメントは「久々に馬券を」。
「久々に馬券を買いました。
まあ、久々と言っても、G1は年に何回か、ネットで購入します。
年初からの収支はプラス1000円程度。
今回のように「確率論」で行けそうなとき。
逆にダメでもともとの穴狙いの両極端で行きます。
こんなところで変に運を消費したくないので、あくまでも遊びです」。
この「こんなところで運を消費したくないので」。
市場関係者の多くが感じるところだ。
小さなクジなど当たらなくても良い。
たまたま1本早い電車に乗れなくても良い。
飛行機の座席がグレードアップ。
自販機のお釣りが50円多かった。
「そんな些細な出来事に運は使いたくない。
もっと大きな本格的相場や昇竜のような銘柄発掘に運は使いたい」。
そう思う市場関係者心理。
裏を返せばそこまで「運」に固執しても「運はなかなかつかめないもの」。
「夢は教えてもらうものじゃない」というのはウォール街題材の有名な映画のキャッチコピー。
夢は自分でつかむもの。
そして幸運の神は後髪ではなく前髪をつかむものというのが市場の諺。
一説ではレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉とされている。
ギリシャ神話の二人の「時の神」。 
流れる「時間」を意味する「クロノス」。
ターニングポイントなどの一瞬の「時」を意味する「カイロス」。
このカイロスは頭にひとつかみの前髪だけが生えた肩とカカトに翼を持った少年。
一瞬にして目の前を走り抜ける「カイロス=チャンス」を捕まえるには前髪をつかむしかない。
通り過ぎた後を追いかけても、後ろ髪が無いので捕まえられない。
前髪しかないというのも不自然ではありますが・・・。

大和のレポートから。

最近の米国株に見られる月の下旬から翌月初めにかけて軟化するパターン。
「今後変化する可能性に注目」。
昨年末までは、毎月下旬の米国株には上昇するパターンが見られた。
今年に入ってからは軟化に転じている。
昨年は比較的安定していたVIX指数が今年に入ってから急上昇した。
月末・月初に出やすいリバランスが昨年までは株買い越し。
今年は株売り越しに傾いた可能性が指摘される。
ただ、VIX指数は直近で昨年並みの水準に低下。
今後は再び昨年のようなパターンに戻る可能性も考えられよう。

アノマリー的には・・・。
5月下旬→6月はGDPと決算通過後の折返し。
株主総会に向けての堅調。
ただ国会会期末で政変注意というのもある。6月12月期決算企業の権利取り。
一方、4月決算企業の配当。
7月初旬にはETFの配当の再投資もある。
株主総会後の増資にも注意。

(櫻井)。

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