[概況]
29日の外国為替市場は、イタリアの政局不安を嫌気しユーロが全面的に売られた。イタリアでは今年3月の選挙で躍進した「五つ星運動」と「同盟」が連立政権の樹立を目指すも、連立政権の反EU色に難色を示したマッタレッラ大統領により阻止されてしまう。
その後、大統領側が親EU派の人物を次期首相に指名するなどして、議会多数派側との対立は一層強まり、このことがユーロ相場の波乱のきっかけとなったようだ。本日のユーロ円の値動きを見てみると、序盤は127円台を維持し下げ渋る動き。
しかし、中盤以降は上記の材料が嫌気され126円台の半ばまで下落。欧州時間に入ると下落の幅をさらに広がり、一時本日の安値125.720円まで下落している。イタリアの政局不安へのリスクが今後も懸念されるようであればユーロ円の下落はまだ続くと思われる。そうなった場合、まずは節目である125.00円を試しに来るのではないだろうか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
