[概況]
イタリアの政局不安に欧州市場朝方にユーロは126円を割れ、株式市場も下落で始まるとドルは108円半ばを割り込んだ。
其の後一旦は円買いも収まり、NY市場で発表された3月S&Pケースシラー住宅価格は予想を上回ってドルは買われ、5月コンファレンスボード消費者信頼感指数の予想通りの結果にドルは序盤に欧米市場高値109.115円まで反発し、ユーロも126.460円まで買い戻された。
しかしNY株式市場が大幅安で始まったあとも下げ幅を拡げるとリスク回避の円買いは進み、終盤にドルは当日安値108.100円まで下げ、ユーロは125円も割り込んで124.610円(当日安値)まで下落した。
最後は若干買い戻されて値を戻し、ドルは前日比-70.5銭の108.695円で引けたが、ユーロ(-1.805円)やポンド(-1.61円)は1円以上の大幅安となった。
反ユーロ派の財務相を大統領が拒否して再選挙実施を命じた事でイタリア政治の混迷が長引くとの見方にリスク回避の円買いが急速に進み、ユーロ安に連れてドルも売られたが、米経済自体は良好でドルは下値では買いだと見ている。
但しユーロの下値が見えない状況ではもう少し様子を見た方が良いかも知れない。
[提供:カネツFX証券株式会社]
