NY株式市場でNASDAQは連日で過去最高値を更新。
S&P500は続伸。
NYダウは反落とマチマチ。
ISM非製造業総合指数は58.6と前月の56.8から上昇。
市場予想の57.5も上回って着地。
第2四半期も経済は堅調に成長していることを好感。
イタリア上院が行ったコンテ政権に対する初の信任投票が可決されたことも好材料視された。
VIX(恐怖)指数は12.4%と1月26日以来の水準まで低下。
S&P500に採用が決まったツイッターは大幅高。
ネットフリックスも堅調展開だった。
イタリアのコンテ新首相が財政赤字の一段の拡大につながる経済政策の導入を確約。
安全資産とされる米国債は買われ利回りは低下。
来週のFOMCでFF金利誘導目標を1.75~2.00%に引き上げる確率は92%。
またイタリアのコンテ新首相がユーロ圏からの離脱を検討したことはないとコメント。
ユーロは上昇。
ドル円は119円台後半で推移。
火曜の日経平均は63円高と続伸。
4週ぶりに火曜日の株高となった。
もっとも終値(22539円)は25日線(22561円)に届かなかった。
東証1部の値上がり853銘柄、値下がり1133銘柄と感覚的にはマイナスの印象。
「トヨタやソフトバンクよりも日本通信の売買代金が多い状況。
先高期待は高まりづらい」という声も聞こえる。
マザーズ指数は終値ベースの年初来安値を更新。
「4月17日のザラバ安値1082ポイントを割り込むようだと新興市場には投げが出てくる可能性がある」という見方もある。
25日線からは0.1%のマイナスかい離。
騰落レシオは94.34%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.098%。
買い方▲9.656%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲16.10%。
買い方▲16.95%と逆転。
空売り比率は39.4%と2日連続の40%割れ。
6月1日時点の信用買残は449億円増の3兆4695億円。
信用売残は180億円減の8062億円。
裁定の手口はメジャーSQを前にグチャグチャの様相。
日経平均の伸びの鈍さの割にはNTレシオは12.70倍と上昇してきた。
10年債利回りが0.050%まで上昇(価格は下落)したのは救いだろう。
日経平均採用銘柄のEPSは1663円でPERは13.55倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比5円安の22515円で25日線には届かず。
NYで繰り広げられているIT祭の余韻もない。
メジャーSQ週の荒れる水曜日は4月25日以来の6連敗中。
今年5勝目に期待したいところ。
5月23日安値22649円と5月24日高値22644円の小さな窓を埋めることは第一課題となる。
勝手雲の下限は22657円、上限は22703円。
明日黒くねじれているのが気にかかる。
気学では「押し目買いの日。始め安いと後高のこと多し」ところ悪くない。
日経朝刊「愉楽にて」はまた中途半端な場面転換。
「深くなめらかに事が進んだ」とか「田口には大きな力が与えられた」。
最後のところはサラッと流すのが林真理子風なのだろうか。
いつも濡れ場は中途半端。
だから株価も中途半端というのは八つ当たりになろうか。
マーケット的には六本木で女医の美和子さんとフグを食べている場合ではないだろう。
ストボの岩本さんのメルマガから。
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今週号のバロンズ誌に面白い記事。
かつて「スマート・ベータ」なる言葉を流行らせたことがあるリサーチ・アフィリエイツ創業者のロブ・アーノット氏。
時価総額型のインデックスファンドというのは「高値で買って安値で売る」という性質があるという。
指数に組み入れられる時の株価はバリュエーションが非常に高く、除外銘柄は捨て値のように安い。
FANGについても「どこまでも株価が上昇する」かのようなイメージは幻想。
過去の例によると、時価総額10位銘柄は次の10年間で8銘柄が入れ替わる。
つまり、市場全体のパフォーマンスを下回るようになるという結果だそうである。
要するに「これしかない!」みたいな人気になったらお終い、ということだろう。
ロブさんに言われなくても体感的には理解していることだろうが疾風は怒涛になるのが市場である。
ツイッターの10年後はどうなっているのだろうか。
そしてある老練熟練な市場関係者のコメント。
「ベルリンの壁が崩壊した後、最も大変な目に会ったのが日本でした」。
思い起こしてみれば・・・。
1989年、年明け1月に昭和天皇が崩御。
時代は平成になった。
天安門事件が起きて、ベルリンの壁が崩壊。
社会主義国が次々と倒れ冷戦が終結。
翌年は湾岸戦争。
そしてドイツ念願の再統一。
更に一年後にはソ連の崩壊。
株価的には1989年末がバブルの絶頂。
その後の円高や金融ビッグバン、国際会計基準導入などで世界の風に晒され耐えた日本。
歴史の皮肉の反復はないとは思うが・・・。
世界で起きたことは多分「アメリカの東西冷戦勝利、そして東側の数多くの閉鎖性からの脱却」。
「ルールは不変」というのが日本的思考法。
しかし「ルールは可変で自分の都合の良いように変えられる」というのが西洋的思考法。
これは今後も問われ続けるに違いない。
昨夜の安倍首相はカナダ・アメリカ訪問を控えて精力的に活動。
早朝7時58分から「国土強靭化推進本部」。
閣議のあとに日本歯科大に行って、外務省、経団連、内閣官房参与諸氏と面談。
昼は黒田日銀総裁とランチを1時間。
紀州の梅娘が来た後に防衛省の面々。
そして外務省の面々。
マッキンゼーが来た後に17時21分から経済財政指紋会議。
18時4分に麻生財務相。
18時24分から永田町の「北大路」で党青年局経験者。
18時57分から有楽町のフレンチ「アピシウス」で自民党竹下派と会食。
9月総裁選を巡っての支援依頼だったのだろう。
私邸到着は22時24分。
3時間という長い時間の話の中身が気にかかる。
そういえば安倍首相は神戸鋼のOBだった。
成蹊大学を1977年に卒業後南カルフォルニア大学に留学。
1979年、神戸製鋼に入社。
ニューヨーク事務所、加古川製鉄所、最後に東京本社。
NYダウは13ドル安の24799ドルと反落。
NASDAQは31ポイント高の7637ポイントと続伸。
S&P500は1ポイント高の2748ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数は44ポイント安の10769ポイント。
3市場の売買高は65.8億株と増加。
CME円建ては大証比5円安の22515円。
ドル建ては大証比5ポイント安の22515ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比変わらずの22520円。
ドル円は109.78円。
10年国債利回りは2.925%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
ウェルビー(6556)・・・動兆。
ウェルビーに注目する。
同社は就労移行支援事業、療育事業などを展開。
就労移行支援事業所「ウェルビー」は一般就労を希望する障害や難病のある人が対象。
就労に必要な知識、職業訓練などについて支援。
発達障害者就労支援センター「ジョブセンター」。
自立訓練・生活訓練事業所「ウェルビーチャレンジ」なども展開。
未就学児を対象とした児童発達支援事業所「ハビー」。
小中高生を対象とした放課後デイサービス事業所「ハビープラス」を展開。
業績は絶好調。
火曜日経朝刊では「三菱信託が障害者雇用を増加」の記事。
今後も同社の必要性は高まると見る。
(兜町カタリスト櫻井)
