良好な米経済指標もEU高官発言にドルは上値を抑えられる

[概況]

NY市場に入り発表された米5月ISM非製造業景況指数は予想を上回り、ドルは序盤に欧米市場高値109.905円まで上昇したが110円には達せず、NYダウが反落して始まった事などに上値を抑えられた。
そしてEU高官が週末に開催されるG7で、「今回のG7では貿易問題で米国と合意出来ないだろう」と発言した事が伝わるとドルは売られ、中盤に当日安値109.475円まで下落した。しかし下値では買いが入り、其の後は株価の戻りと共にドルも上昇して、最後は前日比-3銭の109.800円と小幅安で引けた。
 
一方対ドルで買われたユーロは前日比+22銭高の128.655円と続伸し、5月英CIPS非製造業PMIの予想を上回る結果に第1四半期の減速は一時的との英中銀の見方が裏付けられたとして、ポンドは+88銭高の大幅反発で引けた。
EU高官発言でドルは一時109円前半に落ちたが直ぐに値を戻すなど、ドル高の流れは続いていると見るが、貿易摩擦の問題が長引きそうな事を考えると上昇はゆっくりではないか。

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

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