6日午前の日経平均株価は小幅続伸し、前日比51円57銭高の2万2591円11銭で前場を終えた。
朝方はやや売り先行でスタートしたものの、その後は徐々に買いが厚くなり、日経平均はほぼ前場の高値で引けている。前日の米国株市場でナスダック指数が最高値を連日更新したことで、リスクを取る動きが優勢となった。
京セラやソニー、パナソニックなど一部の電機株が買われ、日経平均を押し上げた。
イタリアの財政不安や米国との通商摩擦への警戒から、朝方は小幅に下げる場面もあったが、下値を売り込む動きにはつながらなかった。
市場関係者からは「通常は売買が活発ではない日本通信が前日の売買代金で2位に躍り出たのが、材料が少なさを端的に表している」との指摘が聞かれた。
株価全体を動かす材料がないため、個別材料での売り買いや、証券会社が目標株価などを変更した銘柄の値動きが目立った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆944億円、売買高は6億6704万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1029、値下がりは970、変わらずは84銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、パルプ・紙、非鉄金属、石油・石炭製品の上昇が目立ち、下落は機械、水産・農林業など。
個別では、ソニー、トヨタ自動車、ファストリや楽天、JTなどが上昇した。住友鉱や住友商、伊藤忠も高い。クミアイ化学工業、ソースネクストなども値を飛ばした。
一方、証券会社が投資判断を引き下げたファナックが年初来安値を更新。DMG森精機やオークマなど機械株の下げが目立った。テルモや花王、東海カーボンも安い
シグマクシスが大幅安、日本通信も利食われた。
東証2部株価指数は前日比9.54ポイント高の7235.93ポイントと続伸した。
出来高9008万株。値上がり銘柄数は231、値下がり銘柄数は181となった。
個別では、不二サッシ、ぷらっとホームがストップ高。プレミアムウォーターホールディングス、三光マーケティングフーズ、マークラインズ、三精テクノロジーズ、オリエンタルチエン工業など10銘柄は年初来高値を更新。
大和重工、アイケイ、日本パワーファスニング、児玉化学工業、ストリームが買われた。
一方、省電舎ホールディングス、三井金属エンジニアリング、森組、フジ日本精糖、Oak キャピタルなど23銘柄が年初来安値を更新。
ウェルス・マネジメント、セブンシーズホールディングス、中西製作所、東邦化学工業、イワキが売られた。
